シャープの空気清浄機 空気清浄能力だけに注目した機種別比較とおすすめ機種は?

SHARPの空気清浄機 高性能空気清浄機

花粉の時期に注目を集める空気清浄機。空気清浄機の基本である「空気清浄能力」だけに着目し、各メーカーの比較とおすすめ機種について紹介します。今回はシャープの空気清浄機を比較します。

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最新の空気清浄機についている様々な機能

最近の空気清浄機には、「空気清浄機能」以外にさまざまな付加機能がついています。多くの機種についているのが、加湿機能です。空気中の湿度を調節するための機能で、乾燥した室内空気を快適に保ちます。加湿することで、乾燥による肌の乾燥やのどの渇き、アレルギー症状の軽減にも効果があります。

その他にも以下のような機能がついている機種があります。

  1. 自動運転機能:センサーによって室内の空気汚染レベルを自動的に検知し、適切な清浄モードを選択する機能です。状況に合わせて最適な空気清浄が行われるため、手動操作が不要なため便利です。
  2. WiFi機能:スマートフォンやタブレットから空気清浄機を操作することができる機能で、外出中でも遠隔操作が可能です。また、空気質の履歴や消耗品交換時期などを通知する機能もあります。
  3. スリープタイマー機能:就寝前に設定しておくことで、一定時間が経過すると自動的に停止する機能です。就寝時には、静かで省エネな運転が可能で、快適な眠りをサポートします。

こうした機能もあれば便利ですが、本来、空気清浄機に最も期待したいのは「空気清浄能力」です。

先の記事「空気清浄機は花粉対策にならない?空気清浄機に対するよくある誤解と正しい使い方」でも書きましたが、現在の空気清浄機の空気清浄能力は、以下の3つの機能や技術で構成されています。

  1. 集塵機能
  2. 脱臭技術
  3. 除菌技術

本記事シリーズでは、これらの本質的な機能に特に注目して、メーカー別、機種別比較とおすすめ機種について調べていきます。

空気清浄機の主要メーカー

本紹介記事シリーズで紹介するメーカーは以下の5社です。

シャープ ファン式のシンプルな構造で入手しやすい価格帯で複数機種を展開しています。「プラズマクラスター」と呼ばれるイオン発生機で除菌機能を提供しています。
パナソニック 気流を3方向に分散させて室内の空気を循環させ、重い花粉をしっかり吸い込む「3Dフリー花粉撃退気流」をウリにしている。除菌には、イオン発生機である「ナノイー」を利用
ダイキン TAFUフィルターとよばれる静電HEPAフィルターを採用。プラズマ放電で有害物質を分解するダイキン独自技術「ストリーマ」を装備。
ダイソン 夏場は涼しい風を送るファンと空気清浄機能がセットになったPurifierを提供。
ブルーエア HEPASilentテクノロジー」と呼ばれる独自技術で0.1μmまでの有害物質を帯電吸着除去する高性能をウリにしている

その他にも、バルミューダ、アイリスオーヤマ、エアドッグ、シャオミなどからも販売されていますが、この記事では、集塵」「脱臭」「除菌という本質的な「空気清浄能力」において技術的な特徴のあり、かつ情報を開示しているメーカーのみ紹介していきます。

比較は空気清浄能力を構成する以下の3つの機能を中心に、使い勝手についても触れていきます。

集塵機能 花粉だけでなく、繊維状粒子やPM2.5を含む一般粉じんを除去する機能です。
脱臭技術 タバコ臭、ペット臭、生ゴミ臭などのニオイを取り除く技術です。
除菌技術 室内空間、もしくは空気清浄機内で細菌やウィルスを非活性化する技術です。

空気清浄機の機種比較 初回となる本記事は、「シャープ」の空気清浄機について解説します。

シャープ製空気清浄機の機種と特徴

シャープは「プラズマクラスター」と呼ばれるイオン発生機能を特徴にしており、ブランドとして訴求しています。プラズマクラスターは、空気清浄機だけでなく、エアコン、洗濯機、ふとん乾燥機、ドライヤーなど、シャープが販売している様々な家電製品に採用されているイオン発生技術です。

空気清浄機における「プラズマクラスター」技術は、「空気清浄」の3つの機能のうち、おもに「除菌技術」として利用されています。

シャープ製空気清浄機の空気清浄技術

シャープの空気清浄機は、構造としては比較的シンプルなフィルター方式をとっています。そのため、空気清浄機をはじめて利用する人でも購入しやすい価格となっています。

シャープの空気清浄機の構造

 

集塵機能 HEPAフィルター方式
脱臭技術 活性炭フィルター(機内)
プラズマクラスター(室内空間)
除菌技術 「プラズマクラスター」による室内空間除菌

ファン式の空気清浄機では、ファンで空気を吸い込み、有害物質の特徴に合わせて3種類のフィルターで除去していきます。

後ろパネルとなる「プレフィルター」で大きいホコリを、活性炭をベースにした「脱臭フィルター」でニオイを取り除きます。「HEPAフィルター」では、プレフィルターで取り除けなかった花粉などの微細粒子を取り除きます。

シャープ製最新空気清浄機

シャープのホームページ(サイト)によると、2023/3/12現在、以下の11機種が展開されています。

製品型番
加湿空気清浄機 KI-RX100, KI-RX75, KI-RX70, KI-RS50, KI-RS40,KC-R50,
除湿加湿空気清浄機 KI-PD50
空気清浄機 FU-R50, FU-RC01, FU-PK50, FP-140EX

加湿空気清浄機については、部屋の広さに応じて6機種が用意されています。

また、ユニークな機種としては、最大適用床面積が65畳までの大空間向け空気清浄機「FP-140EX」、蚊取機能付き空気清浄機「FU-PK50」、高さ30cmの小型空気清浄機「FU-RC01」などがあります。

大空間向け空気清浄機
FP-140EX
蚊取機能付空気清浄機
FU-PK50
小型空気清浄機
FU-RC01

お買い得な機種は?

シャープの空気清浄機については、1,2年前の機種が売れ筋としては人気です。

理由は、さまざまな付帯機能を除いた本質的な「空気清浄能力」において、最新機種とほぼ変わらないにもかかわらず、最新機種より価格が安いためと思われます。以下に人気機種2つを挙げておきます。

 型番 FU-P50 KI-PX70
加湿機能 なし あり
最大適用床面積 23畳 31畳
集塵機能 HEPAフィルター HEPAフィルター
除菌機能 プラズマクラスター7000 プラズマクラスターNEXT
スマホ連携 なし なし
サイズ 383x540x209 mm 395x650x265 mm
重量 4.9kg 12kg
発売 2021年9月 2022年1月
価格

FU-P50は、加湿機能がない、純粋な空気清浄機です。価格も手頃で、大きさもかさばらず、重くないことから、空気清浄機を初めて購入する人にとっての入門機として人気です。

KI-PX70は、加湿機能がついている空気清浄機です。最大適用床面積が最大31畳となっているため、広いリビングなどで利用するのに適しています。

その他のメーカーについては以下の記事を参照ください。

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