ワイン

ワイン初心者 挫折の根源。信じちゃいけない!ネットショップの”オススメ”常套句5選

ワインに興味をもった初心者が、最初に体験し、そして挫折してワインから離れていく理由。それはおそらく

「お店でおすすめされたワインを買ってきて飲んでみたのに、大したことなかった。」

「ネットで”初心者向けおすすめ”と書かれたワインセットを買ってみたけど、どれもちっともおいしくなかった。」

そんなところではないでしょうか。私も経験あります。

いいワインを選びたいと思ってネットで「初心者 ワイン選び」で検索すると、様々な記事が見つかります。

いわゆる

「知っておくべき基礎知識」とか

「ソムリエ厳選ワイン」とか

「種類別オススメ」とか

「○○円以下のお手頃ワイン」とか・・・

私なんかから見ると、「投資初心者の退職金を狙って、さまざまな金融商品をすすめてくる悪徳金融機関」とダブって見えてしまいます(笑)

ウソは書いていないけれども、真実も書かれていない。

そして最後に「投資は自己責任です」ってお決まりの逃げ文句が書いてあるみたいな・・・

ワインにかける数千円と、金融商品に投資する数十万円では、もちろん金額のケタも、その目的も違いますが、自分の人生を豊かにするという点では共通点があり、一銭たりとも無駄にしたくはありません。

そんなワイン初心者(?)の私が、こうした記事を読んでいて、「オイオイ、ちょっと違うんでねぇの?」っとツッコミたくなったポイントを5つあげてみました。

初心者が感動ワインにたどりつくためには、特に注意したいポイントです。

では、その怪しいお決まり文句を1つづつみてみましょう。

1.「1,000円~2,000円代のワインを選ぶのがおすすめです。」
2.「気になるものはどんどん飲み比べてみましょう。」
3.「ワインセットを買ってみよう」

4.「ネットのレビューを参考にしよう」
5.「○○を覚えるとワイン選びが楽しくなります」


1.「1,000円~2,000円代のワインを選ぶのがおすすめです。」

これ、ある意味当たっていて、ある意味間違っています。

といいますのは、ワインは、種類、国によっておいしいワインに出会える確率が高い価格帯が異なるためです。

ワインの種類については、大きく以下の4種類があるというのは、どのサイトにも書かれていると思います。

赤ワイン
白ワイン
スパークリング
デザートワイン
肉料理に合わせることが多い
魚料理に合わせることが多い。
食前、食中、割と自由に
食後のデザートと共に。デザート代わりに

また、ワインの生産国についても、フランス、イタリア、アメリカ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、チリ、アルゼンチン、南アフリカと選択肢がいろいろあります。

問題は、この「ワインの種類」x「生産国」で、感動ワインに出会える確率が高い価格帯が大きく異なる点です。

赤ワインを例にとってみてましょう。

議論に少しでも客観性を持たせるため、ここでは、「感動ワイン」候補を、「Vivino評価で 3.9以上のワイン」とします。どこかで、統計的なデータとして整理したいとおもいますが、Vivinoでこれまで1,300本ほど検索した私の感覚的なものですが、以下のように感じています。

赤ワインで「感動ワイン」が見つけられる最低価格帯(地域別)
フランス
4,000円以上
アメリカ
3,000円以上
イタリア
2,500円以上
オーストラリア
2,000円以上
チリ、アルゼンチン
1,500円以上

赤ワインで、1,000円〜3,000円の間で、感動ワインを効率よく探すには、「チリ、アルゼンチンなどの新世界や、イタリアを意識して狙え」ということになります。

逆に「赤ワインで、 フランス産の 1,000円~2,000円代のものをいくら飲み比べても、感動ワインに出会える確率はかなり低い」ということになります。


2.「気になるものはどんどん飲み比べてみましょう。」

こちらも、オイオイ・ポイント満載です。

安価なワインをむやみやたら飲んでも感動ワインに出会えることはありません。

ワインに対する失望感を増やし、肝臓を悪くするだけです。

この「数撃ちゃ当たる」的な発想でやみくもにワインを飲んでも、私のように酒にあまり強くなく、少量のワインしか飲めない人は、感動ワインに出会う前に挫折してしまうでしょう。


3.「ワインセットを買ってみよう」

先日の記事(ワインお買い得セットを買うのは気をつけよう!)でも書いたとおり、これもやってはダメです。何本かのうち1本くらいは、感動ワインが含まれているかもしれませんが、基本的に商品を売る側には、「いいワインで気を引いておいて、その他の雑多なワインもいっしょに売りさばいてしまおう」という論理が働きますので、この手のセットを購入して、消費者が得することはありません。

「まとめて買うと1本あたりの単価が安くなる」とも言ってきますが、いいワインと良くないワインを平均して 単価が安くなるといわれても、ちっともうれしくありません。

また「ワインを選ぶ手間が省ける」というのも常套句ですが、騙されてはいけません。1,500円のスイーツでも、3,000円の居酒屋でも、5,000円のフレンチでも、おいしいお店探すのに、食べログとか使って手間かけてさがしますよね。ワインの場合は vivinoという強力な武器があります。1,000円未満のワインを3本、送料無料で3,000円で購入するよりも、多少の手間をかけて探した3,000円のワインを1本だけ、少しの送料払ってでも購入したほうが満足度は高いように思います。手間暇はかけましょう。


4.「ネットのレビューを参考にしよう」

なんか書いているうちに詐欺対策本を執筆しているかのような、気になってきました(笑)

こちらも先日の記事

Amazonで感動ワインは買えるのか?

vivinoで決める、1万円以下のおすすめコストコワインの探し方

などの記事でも書いた通り、Amazonやコストコのような有名サイトといえども、ワインに関しての評価は当てになりません。vivinoで選んだ評価3.9以上のワインですら、自分の口にあっておいしいと思うかどうか、個人差があるのに、信憑性に欠ける評価を基準にしてワインを選んではいけません。ワインに使えるお金、時間、肝臓の処理能力には限りがあります。はずれワインをひく確率はなるべく下げるように努力しましょう。


5.「○○を覚えるとワイン選びが楽しくなります」

これも、私としては???(クエスチョン)です。

穿った見方をすると、

「○○を覚えるとワイン選びが楽しくなる」=「○○を覚えなければ、ワイン選びは楽しくならない」

ワインに詳しい方の、上から目線的なコメントで好きではありません。

確かに知識はないより、あったほうがいいですが、最初からそれを求められてしまうと、「おいしものを口にして、より深く知りたくなる」という自然な流れにならなくなります。私のオススメは「vivinoで評価3.9以上のワインを選び、食べ合わせだけに注意してまずは飲んでみる。」です。

ワインの種類によって、食べ合わせたときに、よりおいしく感じる組み合わせ(逆にとてもまずく感じる組み合わせも)があるので、そこだけは注意してください。

口の中で、「混ぜるな危険」の組み合わせです。

心配な方は、vivinoで検索したときに、オススメの食べ物がちゃんと書いてあります。


以上、ワイン初心者が気をつけるべき、初心者向けサイトの「おすすめ常套句」でした。