ワインに興味はあるけど敷居が高い。すすめられた買ったワインがおいしくなかった。
初心者でも、美味しいワインを簡単に選べる方法があります。それが「ワイン検索アプリ」です。ワイン検索アプリのおすすめを紹介します。
ワイン検索アプリとは?
「ワインアプリ」と「ワイン検索アプリ」は異なる
ワイン検索アプリの比較
・Wine-Searcher
・Wine Scan & Rate
・Vivino
結論
ワイン検索アプリとは?
ワインに興味はあるけど敷居が高い。
私もかつてそうでしたが、ワイン初心者が感じる不安は以下のようなものではないでしょうか。
- ぶどうの品種やら産地やら、覚えることが多すぎて気軽に楽しめない。
- ソムリエやワインアドバイザーなどワインの知識を持っている人が身近にいなくて、どれを買ったらよいのかわからない。
- お店の人に聞いたら、高いワインを勧められそうで気が引ける。
こうした問題を解決してくれるのが、テクノロジーのすごいところです。
2021年の統計ではワインを生産する国は74ヶ国にものぼります。
世界中で年間29,105,841トンのワインが生産されており、数え切れないくらいのワイナリー、ワインの種類が存在します。
どんなに優れたソムリエでも、これらをすべて把握することは不可能です。
また海外産ワインは、たいていラベルが英語で書かれています。
DOMAINE DUC DE MAGENTA PREMIER CRU CHASSAGNE-MONTRACHET “MORGEOT” MONOPOLE CLOS DE LA CHAPELLELOUIS JADOT |
初心者には、それがぶどうの品種なのか、ワイナリーの名前なのか、あるいはワインのブランド名なのか、まったく区別がつきません。
こうした困りごとを解消してくれるのが「ワイン検索アプリ」です。
必要なのは、スマホのカメラで ワインのラベルをスキャンするだけ。
「ワイン検索アプリ」がワインの産地、ぶどうの品種、世間の評価、平均価格など、ワイン選びに役立つ詳細情報を教えてくれます。
「ワインアプリ」と「ワイン検索アプリ」は異なる
「ワイン アプリ」でネットで検索するとそれらしきアプリが多数リストされてきます。
実はその中には、優れた検索機能をもったアプリはごくわずかしかありません。
紛らわしいワインアプリは以下のようなものです。
「学習アプリ」
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ワインに関する情報を定期的に提供するものです。
検索機能や記録機能はありません。
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「記録アプリ」
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自分が飲んだ(あるいは出会った)ワインのラベルを撮影し、メモを記録を残すことを主な目的とします。それがどのようなワインか、検索して情報を提供する機能はありません。
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「購入アプリ」
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エノテカなどの大手ワイン輸入業者が提供するアプリです。自社が販売しているワインの検索機能はありますが、世界中で流通するワインを網羅する能力はありません。
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ワイン初心者がワインを購入する場合、手に持ったワイン(あるいは、ネットで検索したワイン)が買うべきか、そうでないかを、ワインに詳しい人が近くにいない状態で判断しなければなりません。
「学習アプリ」「記録アプリ」「購入アプリ」では、こうしたニーズに応えることはできません。
中には、企業の素性がわからない怪しいアプリもあります。
「ワインアドバイザー監修」などとうたって、よく調べもしない粗悪なアプリを紹介しているサイトもあります。
誤ってインストールしないよう、十分注意してください。
ワイン検索アプリの比較
世界中のワインを検索したいとおもったときに、そのニーズの応えうるアプリは、実は以下の3つしかありません。
どれもiOS/Androidの両方に対応しています。
Wine-Searcher
Wine Scan & Rate
Vivino
実際のワインを使いながら、「検索性能」「無料でできる範囲」「情報量の多さ」の3つの観点で それぞれのアプリを比較してみます。
検索性能の評価に使ったワインは、以下のワインです。
Penholds
Max’s Shiraz 2018 (赤)
SOUTH AUSTRALIA |
Wine-Searcher
アプリ公式ページ
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提供組織
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Wine-Searcher
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無料でできる範囲
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★ (基本検索と最低限の情報提供)
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有料版の機能
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ワインに関する詳細情報の提供
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検索性能
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★ (やや問題あり)
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ニュージーランドの企業「Wine-Searcher」が提供するワインのデータベースと検索エンジンです。
無料版と有料版があり、有料版ではより多くの情報が提供されると書いてあります。
しかし検索性能にやや難ありです。
画像認識能力かマッチング能力に問題があるためかとおもいますが、試験用の赤ワインを読み取らせたところ、第一候補には異なるワインが表示されました。16種類でた候補のうち3つ目が正解でした。
画像のマッチングを自分でやらなければならないというのは、ちょっと問題があります。
第1候補 (BIN 389)
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第3候補 |
また、無料版で見られる情報の範囲は、「ワイナリー名」「ブランド名」「産地」「ぶどう品種」に限定されます。
画面をタップすると価格情報がでますが、購入できる店の価格で、世界全体での平均相場ではありません。
無料版で見られる情報
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Delectable – Wine Scan & Rate
アプリ公式ページ
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https://delectable.com/
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提供組織
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Vinous Group LLC (https://v1.vinous.com/)
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無料でできる範囲
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★ (基本検索と最低限の情報提供)
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有料版の機能
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ワインに関する詳細情報の提供
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検索性能
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★★
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vinousというワインの情報提供会社がリリースしたアプリです。
一回のスキャンで、正しい認識をしてくれましたので、検索性能は悪くないと思います。
無料版で見られる情報
ワイナリー:PENFOLDS ビンテージ(年代)は読み取れていません。 |
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詳細情報は有料 |
しかし、無料版で見られるのが、「ワイナリー名」「ブランド名」「産地」「ぶどう品種」と評価だけです。
それ以上の情報を見ようとすると、毎月680円の料金がかかります。(広告を排除するだけで毎月240円)
残念ですが、これだけでワイン初心者が店頭でワインを選ぶのは難しいと思います。
Vivino
アプリ公式ページ
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https://www.vivino.com/JP/ja/
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提供組織
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VIVINO
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無料でできる範囲
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★★★
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有料版の機能
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(すべて無料)
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検索性能
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★★★
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Vivinoは、米国サンフランシスコとデンマーク・コペンハーゲンに開発拠点をもつテクノロジー企業です。
会社概要のページにもありますが、登録されているワインは 1,500万種類、評価の数は 2億3,300万超えます。データベース内に保有するワインの圧倒的な情報量は他のサービスを寄せ付けません。
私自身も5年以上にわたり、3,000本近いワインを検索してきましたが、検索に出てこなかったワインは10本以下です。
アプリ自体は日本語化されており、情報は日本語で表示されます。
Vivinoのすごいところは検索性能だけではありません。
ワインを楽しむために必要なすべての情報が無料で提供されているのです。
そのワインがそもそも、世界のワイン愛好家の間でどんな評価をされているのか知ることができます。
また世界での平均価格が表示されるため、いま自分が買おうとしているワインが、割高なのか、お買い得なのかの判断にも役立ちます。
また、そのワインが、渋いのか、甘いのか、酸味があるのかといった味わいもわかりますし、
一緒に食べるとよいフードのおすすめまで教えてくれます。
ワイナリー:PENFOLDS ブランド:Max’s Shiraz 2018 ぶどう品種:Shiraz 評価:3.9/5 (968名が評価)ワイナリー、ブランド名、産地は、もちろんビンテージ(年代)まで読み取れています。評価の数も多く、より客観性が高まります。平均価格も世界の市場価格に近いものが表示されます。 |
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味わいについては、赤ワインの場合、4つの軸で説明されます。
軽やか ー 厚みがある はじめのうちは、渋みがある/なしだけ気にすればよいでしょう。 |
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更に、食べ合わせるのによいフードまでおすすめしてくれます。 ここでは、オーソドックスに肉類(牛肉、子羊肉、ジビエ、鶏肉)があげられています。 |
まさに、”神アプリ”
スマホにぜひ入れておきたいアプリの1つであり、このブログのサイト名にも使わせてもらっています。
結論
ワイン初心者が、ワインを気軽に楽しみたいとおもったら、ワイン検索アプリは 「Vivino」一択です。
ソムリエやワインアドバイザーが身近にいなくても、
ワインショップの店員にアドバイスをもとめなくても、
「ワインの知識が乏しいから」と引け目を感じずに、自分の力でワイン選びを楽しむことができます。
実は、Vivinoには、更に驚くべき機能があります。
それについては、また別の機会に紹介します。