肩こり・腰痛の対策に! 長時間のデスクワークに最適な高級デスクチェアのおすすめは?

高級デスクチェア 在宅勤務の達人

在宅勤務を続けていると腰痛や肩こりに悩まされる人も多いと思います。 長時間のデスクワークでも腰痛や肩こりが起きにくい高級デスクチェアについて調べてみました。

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デスクワークにおける「正しい姿勢」とは?

腰痛や肩こりが起こりにくい、デスクワークにおける「正しい姿勢」とはどのようなものでしょうか?厚生労働省が公開している「情報機器作業における労働衛生 管理のためのガイドライン」には、姿勢に関して以下のような項目が挙げられています。

  • 座面の高さや背もたれが調節できる
  • 机の下は脚が動かせるような広さを
  • 椅子に深く正しく座り、足は足裏の全体が接するように
  • ディスプレイは、眼から40cm以上の距離 画面の上端は眼の高さまで

また、時事メディカルの記事(「パソコン作業時の姿勢に注意 IT猫背で肩こりと頭痛」)によると、パソコン使用時の正しい姿勢について、厚生労働省のガイドライン以外に以下の項目が追加されています。

  • 腕は机か椅子の肘で支える
  • 肘の角度は90度以上
  • キーボードに自然に手が届くように

これらを図で表すとこちらのようになっています。(出典:時事メディカル)

複数のサイトで挙げられているデスクワークにおける「良い姿勢のポイント」をまとめると以下のようになります。

  • 椅子に深く腰掛ける。
  • 足裏全体を床につける
  • 膝裏と椅子のすきまは、手の指が入る程度あける
  • ディスプレイの上端は、目の高さより低くする
  • 目からディスプレイまでの距離は40㎝以上確保する
  • キーボードは、自然と手が届く距離に置く
  • 肘の屈曲角度は90°以上とする
  • 手首や前腕を載せられる机のスペースやひじ掛けを確保する

出典:メディエイド パソコンに向かう姿勢が原因?肩こり・腰痛が起こる原因と正しい姿勢を保つためのデスク周りの調整法をご紹介

腰痛・肩こりに効果がある高級チェアの特徴は?

さて、こうした正しい姿勢を維持するためには、机やモニターだけでなく、椅子にも配慮しなければなりません。高級チェアを利用すれば、腰痛・肩こり・頭痛が解消されるのでは?と期待する人もいるでしょう。

実際に、腰痛や肩こりに効く高級チェアは存在します。そうした高級チェアには大きく三つの特徴があります。

  1. 腰椎サポート機能(ランバーサポート)
  2. 座面の調整機能
  3. 肘掛けの調整機能
  4. ヘッドレスト(おまけ)

1.腰椎サポート機能(ランバーサポート)

ランバー(lumbar)は「腰椎」という意味で、ランバーサポートは腰をサポートするための機能を指します。ランバーサポートに腰を当てるように深く座れば、背骨をナチュラルなS字形状に近づけることができるため、仕事や趣味で長時間椅子に座ることが多い方に向いています。

ただし、背骨の最適なS字形状は個人によって角度やアーチの大きさが異なります。そのため、ランバーサポートを標準搭載するチェアーでは、背もたれや座面の形状によって、体格による個人差の小さい骨盤を正しい位置に起こすことで、背骨を自然なS字形状に近づけます。

(出典:KOKUYO ランバーサポートとは?

2.座面の調整機能(奥行き)

「椅子に深く正しく座る」を実現する上で、座面の調整機能も重要です。「座面の調整機能」というと座面の高さや角度だけに注目があつまりがちですが、ランバーサポート機能と合わせて、座面の奥行きを調整する機能も重要です。人の体の形は、個人差が大きいため、ランバーサポート機能だけでは、「椅子に深く正しく座る」を実現できない場合があるためです。

3.肘掛けの調整機能

「肘掛けの調整機能」も見落とされがちなポイントです。

座面の高さ、奥行き、ランバーサポート機能を調整し、

  • 椅子に深く腰掛ける。
  • 足裏全体を床につける
  • 膝裏と椅子のすきまは、手の指が入る程度あける

を整えたあと、以下の項目を満たせるように、肘掛けまわりを調整します。

  • キーボードは、自然と手が届く距離に置く
  • 肘の屈曲角度は90°以上とする
  • 手首や前腕を載せられる机のスペースやひじ掛けを確保する

これは椅子本体、座面の横幅サイズとも関連しますが、腕を真っ直ぐ下に下げたときに、肘のところに肘掛けがないと、腕を開いて肘をかけることになります。これは、上体に不自然な力がかかり、肩こりの原因となります。

肘掛けの調整機能が優れた椅子では、肘掛けが上下・左右・前後に調整できるようになっています。

ただし、座面の横幅が広すぎる椅子を購入すると、肘掛けの左右の調整機能をつかっても、垂直に腕を下げたときの肘下に肘掛けを持ってこれないことがあるので注意が必要です。

4.ヘッドレスト

これは、必須アイテムではありませんが、「ヘッドレスト」があると、休憩するときや長時間動画を視聴するときに首や肩が非常に楽になります。「ヘッドレスト」のただ存在するだけでなく、頭から首、肩にかけての体の曲線にピッタリと合わせられるように、高さや角度が変えられるものが理想的です。

オフィスチェアかゲーミングチェアか?

5万円から10万円 もする高級デスクチェアには大きく二つのカテゴリーがあります。

一つはeスポーツやゲームを楽しむ人向けの ゲーミングチェア、 もう一つは デスクワークを行う人のための オフィスチェアです。

一般的に言われている両者の違いは以下の通りです。

オフィスチェア ゲーミングチェア
リクライニングの角度 緩やか 180°のフルフラットで倒せる
チェアーの形状 長時間座った時に正しい姿勢を保ちやすくするための形状をしており、腰をサポートするランバーサポート機能も充実 体をすっぽり覆う、レーシングカーの座席のようなバゲットシート
デザイン シンプルなデザインやカラーのモデルが多く、リビング、書斎などでも違和感なくコーディネートすることが可能 独特なフォルムや派手なカラーリングのものが多い

ゲーミングチェアもオフィスチェアも さまざまな機種があり、 オプションをつけることによってそれぞれ同じような機能を実現できることもあります。

しかし、一般的には腰痛や肩こりを軽減してくれる機能が豊富なのは、オフィスチェアのほうが多いようです。

そこで次に、高級オフィスチェアの代表的メーカーと製品について調べてみます。

高級オフィスチェアの代表的メーカー

腰痛や肩こりを解消する機能が豊富な機種は10万円前後の製品になります。

オフィスチェアを製造しているメーカーは多数ありますが、10万円前後の高級オフィスチェアを製造・販売しているメーカーと代表的な製品について調べてみます。

Ergohuman(エルゴヒューマン) 家具製造で有名な福岡県大川市のメーカー株式会社 関家具が展開している高級デスクチェアのブランドです。
OKAMURA(オカムラ) 日本の家具・産業用機器等の製造を主な業務とする大手メーカー株式会社オカムラが展開するブランドです。
HarmanMiller(ハーマンミラー) アメリカ合衆国ミシガン州ジーランド市に本拠地を置く、事務用家具、オフィス設備、家財道具の製造メーカーです。
Steelcase(スチールケース) アメリカ合衆国ミシガン州グランドラピッズを拠点とするオフィス用家具の世界的メーカーです。

各社の代表的製品について見ていきます。

エルゴヒューマン・エンジョイ(Enjoy)

Ergohuman(エルゴヒューマン)チェアは、デスクワーク時に負担のかかりやすい腰へのサポートに重点を置き、人間工学を基にして開発・設計された多機能チェアです。

ヘッドレストがついているハイタイプには、「Pro」と「Enjoy」シリーズがあり、ランバーサポートが「独立式」か「ステルス式」かの違いがあります。「Enjoy」のほうが購入しやすい手頃な価格になっています。(製品仕様

エンジョイ ハイタイプ

EJ2-HAM-BF-GN

OKAMURA・コンテッサ・セコンダ

コンテッサ・セコンダ(Contessa II)は、OKAMURAの高級デスク・チェアの中で最上位に位置するシリーズです。ヘッドレストはオプションで取り付けることができます。

コンテッサ セコンダ

CC85GS-FPG6

Steelcase・ジェスチャー(Gesture)

「Leap」「Think」「Gesture」などのシリーズを展開しています。Gesture(ジェスチャー)では、3Dライブバックという新しい技術で、背もたれの形状が人間本来のS字型になるようにサポートします。肘掛けが360度回転するのもユニークな特徴です。

Gesture ジェスチャー

442A40- BLK

Harman Miller・アーロン(Aeron)

アーロン(Aeron)は、ハーマンミラーのチェアの中で、最上位に位置する製品です。

特許取得の「ポスチャーフィットSL」によって背骨に寄り添いながら背骨を支えることができます。体の大きさにあわせて、3種類のサイズ(ラージ、ミディアム、スモール)があります。

クラシックアーロンチェア サイズB

腰痛・肩こりに効果がある高級チェアのおすすめは?

◯◯家具のショールームや、家具の展示会に行き、試乗してきましたが、最終的に私はエルゴヒューマンのENJOYを選びました。その理由は以下の記事で解説します。

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