トイレのリフォームをお得に済ませる|知っておきたい3つのポイント

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賃貸物件でも、戸建てでも基本的には入居前に備わっていて、家をリフォームでもしない限り、調べることもないトイレ。リフォームでも業者任せの見積もりにしてしまうと、意外と損をしているかもしれません。交換しようとおもったときに知っておくと良い3つのポイントをまとめました。
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知っておきたいトイレの基礎構造

毎日何度も目にしますが、意外と知らないのがトイレ。
我が家の1階のトイレは、INAX D-71 ポールタップ付きロータンク。ウォシュレットもついていない一番シンプルなトイレでした。建売りだったので、付属のトイレをそのまま使っていましたが、さすがに15年以上経つと、便座がとれたり、タンクの水が流れにくくなるなど、不具合がでてきました。
INAX D-71
トイレリフォームを考え始めましたが、調べると意外と奥が深いことがわかりました。
まず、トイレを構成する要素は、「便器」「タンク」「便座」の3つがあります。
これらを組み合わせることでトイレが完成します。ウォシュレットに代表される温水洗浄便座は、いまでこそ普通になりましたが、古いものではついていないものがあります。最近では、タンクのないタンクレストイレというのもあります。
さらに細かくいうと「タンク式」には「手洗い付き」と「手洗いなし」の2種類があります。タンクの上部に蛇口があって水が出るか、出ないかの違いです。
我が家の現行トイレ便器は、INAX LG便器 サイホン防露便器 BC-270S/BN8。
12年以上前の製品で、既に製造終了ですが、モノタロウのサイトに写真と図面が載っていました。
タンク部分は、シールに記載されていた「ボールタップ付ロータンク(認証番号 D-71)」から推測するとこちらでしょうか? 当時の参考基準価格は、¥44,400(税別)と意外と高いもののようです。
LIXILのサイトで説明書をみるといろんな部品が組み合わさっていて、タンクはなんとなく壊れやすそうな印象です。
便座は温水洗浄便座(ウォシュレットなど)がついていないので、単なるプラスチック製です。
さて、リフォームするなら最新のいいものを選びたいものです。
そこで最新のトイレについてその種類や仕組みについて調べてみました。

トイレの種類

3つの基本要素である「便器」「タンク」「便座」を組み合わせて出来上がるトイレですが、その構造上の特徴から分類すると、大きく分けて以下の3種類があります。
最も一般的なのは、便座に温水洗浄機能をつけた「組み合わせ便器」です。
デザイン性やトイレ室内空間の広さを重視する場合には、予算はかかりますが、タンクレストイレも選ばれることもあります。
一番下の例には、TOTOの場合のシリーズ名を記載しています。
組み合わせ便器
一体型便器
タンクレストイレ
「便器とタンクのセット」とウォシュレットのような「便座」を自由に組み合わせられるものを指します。 タンク式トイレの一種ですが、便器とタンクが一体になっているものです。 タンクがなく、便座と便器が一体となっているものです。

●便器+タンク部

ピュアレストQR
ピュアレストEX

●温水洗浄便座部

アプリコット
S/SB

GG/GG-800 ネオレスト
「組み合わせ便器」と「一体型便器」をあわせて 「タンク式」と呼ぶこともあります。
(出典:交換できるくん

タンク式 vs. タンクレス

さて、トイレをその構造で選ぶときに悩むのが、「タンク式」がいいのか、「タンクレストイレ」がいいのかという議論です。メリットとデメリットを整理すると以下のようになります。

タンク式
タンクレス
メリット
価格がやや安い
停電時にも使える
室内が広くなる
デザイン性が高い
掃除がしやすい
水を連続で流せる
節水効果がある
デメリット
●タンクが場所をとる
●掃除がしづらい
●デザイン性が劣る
●水を連続で流せない
●節水性がやや低い
●手洗いが別に必要
●水圧によっては設置できない場合あり
●停電時には使いづらい
●価格がやや高い
●便座部分のみの交換は不可

「タンク式」は、価格が比較的安く、停電時にも水が流せる点がメリットです。

一方「タンクレス」は、「停電時に使いづらく」「価格が比較的高額」であるところがデメリットとなります。

あくまで個人的な意見ですが、非常にデザインにこだわった家で、予算も潤沢にある場合を除いては、「タンク式」の「組み合わせ便器」を選んだ方が、選択肢が多く予算も抑えられてよいと思います。

トイレの最新機能

さて、次に、トイレの最新機能について解説します。「組み合わせ便器」タイプで利用する温水洗浄便座の機能について比較します。
現在のトイレには、様々な機能がついていますが、「洗浄機能」「快適機能」「エコ機能」などの基本機能は、どの機種を選んでもほぼ変わりはありません。

違いを生み出す要素は、以下のようなものがあります。トイレメーカーとして代表的なTOTOの機種で比較してみます。TOTOのウォシュレットには以下の3種類があります。

アプリコット S SB
TOTOのアプリコット TOTO Sシリーズ TOTO SBシリーズ
特徴 洗浄機能をすべて搭載した最上位機種 リモコンで操作 本体袖で操作
給湯方式 瞬間式 貯湯式 貯湯式
価格 123,000円〜 107,000円〜 93,000円
  • 給湯方式
  • リモコン
  • 自動開閉
  • 温風乾燥

給湯方式

まず、価格に大きく影響を与えるのが給湯方式です。利用の都度、瞬間的に湯を沸かす「瞬間式」とタンクにお湯を貯めておく「貯湯式」があります。「瞬間式」のほうがエコ機能に優れており、本体価格が高くなります。

瞬間式 貯湯式
外観

貯湯タンクがありませんので、すっきりと薄型のデザインが多いです。

貯湯タンクが内蔵されていますので、厚みが出ます。

湯切れ 貯湯タンク内の温水を使い切ってしまうと湯切れを起こし水が吐水されます。
貯湯タンクがなく、都度加熱しますので、湯切れの心配はありません。
電気代 1,600〜2,200円/年 約4,500円/年

(出典:交換できるくん「あなたにぴったりのTOTOウォシュレット・温水洗浄便座選び」)

リモコン

温水洗浄便座を操作するリモコンには袖リモコンと壁リモコンの2種類があります。

一般的には、壁リモコンのほうが価格が高めになります。

TOTOウォシュレットの場合、ウォシュレット Sが壁リモコン、ウォシュレットSBが袖リモコンとなります。

機種名 ウォシュレット S ウォシュレットSB
写真 壁リモコンのウォシュレットS 袖リモコンのウォシュレットSB
リモコン種類 壁リモコン 袖リモコン
定価(目安) ¥107,000〜 ¥93,000

壁リモコンの場合には、トイレの壁にビス穴を開ける必要があり、ビス跡が残るのが嫌な場合には、袖リモコンにしたほうがよいでしょう。

壁リモコンの場合には、機能が多いほど価格が高くなります。例えば、「ボタンで洗浄」「節水モード」「オート便器洗浄」などです。

自動開閉・温風乾燥

便座や蓋の自動開閉機能や、温風乾燥機能がついている機種は当然、ついていない機種よりも高くなります。あまりこだわりがない人は、ついていない機種で十分でしょう。