マネー

アーリーリタイアへの道:必要な資金の計算方法

みなさんは、アーリーリタイアしたいとおもいますか?

私はアーリーリタイアしたくて仕方ありません。どうやったらそこまで早くたどり着けるのかいつも考えています。

ここでいう「アーリーリタイア」とは、まったく仕事をしなくなり、社会と関わりが薄くなる状態ではありません。

ボランティアとか社会貢献には関心があるので、定年した後もなんらかの仕事は続けたいとおもっています。ただし、自分がやりたい仕事だけです。

ここで「アーリーリタイア」の定義は、

自分の生活費を得るための(やりたくないことも我慢して行う)仕事はしなくてよい状態

を指します。FIREのうちの Financial Independanceのほうですね。

また「アーリー」とはいっても、いま流行りのFIREを目指している若手の方の30代、40代で実現というのは年齢的に無理です。

ただ、世間の暗黙の了解となっている定年延長の 65歳までは働きたくもありません。

準備期間を考えると、現実的なのは、少しアーリーの60歳までにリタイアです。

さて老後2,000万円不足問題が騒がれたときの前提条件は、「65歳までは働く」でした。

60歳でリタイアするにはもっとお金が必要となるでしょう。また、2,000万円不足というのも、老後必要な生活費ともらえる年金・配当金などの状況で金額はまったく異なってくるでしょう。

「こういう生活スタイル(消費)で、このくらいの年金見込の人が、○歳からリタイアするには、どのくらい資産が必要」

というなにか簡単な計算式がほしいところです。

というわけで、簡単な計算方法を作ってみました。

前提条件は、リタイア後に

・住宅ローンなどの負債がないこと。

・子供の教育費、親の介護費など、自分(たち)が生活する以外の費用がかからないこと

の2点です。

計算に必要な要素は大きく分けて以下の5つ。1つ1つ見ていきましょう。

ステップ1:自分が死ぬ年齢を決める。

ステップ2:自分がリタイアしたい年齢を決める。

ステップ3:生活費を調べる

ステップ4:年金額を調べる

ステップ5:定年時の不労所得の有無を考える


ステップ1:自分が死ぬ年齢を決める。

ここが計算を簡素化する重要ポイントの1つ目です。年齢を固定しないと、いろいろな変動要素がでて計算が面倒になります。

2020年の日本人の平均寿命は女性が87・74歳、男性が81・64歳。平均寿命は、その年に生まれた0歳児が平均で何歳まで生きられるのか予測した数値なので、私達は実際にはもっと早く死にます。ざっくりと男女の平均をとって85歳と仮定しましょう。

もし、これより長生きすることになったら資産が底をついて生きていけなくなるのではないか?と心配されるかもしれませんがおそらく大丈夫です。これから算出する金額には、60歳〜85歳までに資産にかかる複利効果を考慮していないからです。実際には、定年後も25年間きちんと投資していれば1.5倍くらいの資産総額にはなるので、5年程度寿命が延びても全く問題ないと考えます。

ステップ2:自分がリタイアしたい年齢を決める。

ここは、個人が希望するリタイア後の生活スタイルで大きく左右され、かつ、年金額や必要な資産額を決めるのに重要な要素です。私の場合は60歳です。

ステップ3:生活費を調べる

これは、ZaimやMoneyForwardのような家計簿アプリをつかっていたり、大型支出を常に記録している人には、それほどむずかしくないでしょう。食費、日用雑貨、光熱費、サブスク、生命保険、娯楽費などの毎月の経費と、固定資産税、火災保険、自動車保険、車検、家の修繕費などの数年単位の大型出費も年ごとで均等に割って計算にいれておく必要があります。

多めに見積もって合計 450万円となりました。

<毎月>

食費
50,000
日用品
10,000
光熱費
25,000
サブスク
20,000
ガソリン
13,000
生命保険
17,000
夫こづかい
100,000
妻こづかい
100,000
月合計
335,000
年合計
4,020,000

<年ベース>

固定資産税
火災保険
自動車保険
車検
合計
320,000

ステップ4:年金額を調べる

日本年金機構のねんきんネットのページで試算します。ここで注意しなければならないのは、年金の受給開始を早めると受給月額がかなり減額される点です。例えば、受給開始を65歳から60歳に早めた以下の例では、毎月の受給額は 35%減額、85歳までの受給期間全体では、2割ほど受給総額が減っています。これが嫌な場合には、60歳から65歳までの間に 好きなことをやってお金をもらい続けられる状態にするか、60歳まで資産を十分増やしておいて、年金を受給しなくても、定職収入がなくてもやっていける状態にするしかありません。計算するときは、夫婦の分を合算します。我が家は、妻は65歳まで働くつもりのようなので、私だけの年金でスタートです。

受給開始年齢
65歳
60歳
毎月金額
165,000円
105,000円
年受給額
1,980,000円
1,260,000円
受給期間(85歳まで)
240ヶ月 (20年)
300ヶ月(25年)
受給総額
39,600,000円
31,500,000円

ステップ5:定年時の不労所得の有無を考える

  •  ブログやYoutubeなどのフロー型の副業収入がリタイアまでに持てるかどうか(あるいは既に持っているか)
  •  高配当株投資などで、毎年一定金額の収入を見込める状態をつくりだせそうか。

これらがあると、年金額の不足を補ってくれます。

仮に、1,000万円の高配当株投資が準備でき、年2%  20万円の不労所得があると仮定します。

支出の部
月経費 合計
4,020,000
年経費
320,000
収入の部
年金
1,260,000
不労所得(配当)
200,000
不足額 計
2,880,000

年金と不労所得を差し引きて、毎年に必要な経費は、288万円。

これにリタイアから死ぬまでの年数 (85歳-60歳=25年)をかけると 288万円 x 25年 = 7,200万円

実際には途中から妻の年金が加算されてきますし、60-65歳まで妻が働いている間の収入も足しになります。

また25年間の投資により、資産額はかなり増えていくはずなので、60歳時点で必要な金額は、 7,200万円よりもっと少ない金額のはずです。

億り人は目指してみたいけど、私なりのアーリーリタイアでは、億り人までは必要ないことがわかりました。

あとは、いまからどのくらい貯められるか、と持っている資産を如何に増やすかですね。