macOS 上でMT4を無料で動かす。WineskinServerの設定方法

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Windows OS上で動くアプリでも、macOS上では動かないことが多々あります。BootcampはPCの起動し直しが必要だし、Parallelsは有料だからできれば避けたい。
そんなときの解決策の1つが WineskinServerというフリーウェア。
その仕組み、設定方法、利用できるケースとできないケースについて解説します。

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1.MacユーザーはMT4を使えないのか?

FX取引をするのに多くの方が使っているツールMT4。

現在、国内で認可を受けていて、MT4で取引ができるFX取引会社は以下の4つです。

FX取引業者
対応通貨ペア
最低取引数量
最低入金金額
FXTF
30種類
1,000通貨
制限なし
OANDA
40種類
1,000通貨
制限なし
楽天証券
22種類
1,000通貨
制限なし
150種類
1,000通貨
100万円(!)

しかし、MT4はもともとWindows用のソフトウェアであり、通常の状態ではMac OS上では利用できません。

どうしても使いたい場合には、Mac OSがもつBootCamp機能や、Parallels Desktopのような有料の仮想化ソフト、あるいは、Windowsがインストールできるレンタルサーバーなどを利用するしかありません。

なにか良い方法はないかと探し続けていたところ、PC Watchのこんな記事を見つけました。
無料でWin32/64アプリがBig Surで動作! Apple M1も対応の「WineskinServer」

試してみたところ、うれしいことにMT4を稼働させることができました。

備忘録として、以下に設定方法を書き残しておきます。

Wineskinserverとはなにか?

まずWineskinについて説明します。

Wineskinとは、macOS上でWindowsソフトウェアを動かす無料ツール、およびプロジェクト名であり、GitHubの中で有志で開発が続けられています。

その中でもWineskinserverは、MacOSX10.13 〜 macOS11において Windowsソフトウェアを動かす目的で作成されました。

まず、Wineskinserverを利用するときに知っておくと良い、用語と仕組みから解説します。

Engine:WindowsOSの代わりとなり、Windowsアプリを動かせる土台
Wrapper : WindowsアプリとEngineをパッケージ化したもの。
Wineskin Winery:Windowsアプリや Engineのセットアップを管理

図にするとこんなイメージでしょうか。

Wrapperと呼ばれるパッケージは、1台のPCの中に複数作成することができます。
例えば、FXTF用のMT4をインストールしたWrapperと、サクソバンク証券用のMT4をインストールしたWrapperを共存させ、同時稼働させることができるのです。

Wineskinserverの設定法

Wineskinserverのインストールおよび設定手順は大きく5つに分かれます。

1.Wineskin Wineryのインストール
2.Wineskin Wineryの設定(実行Engineと Wrapperの選択)
3.Wrapperの作成
4.WrapperにWindowsアプリをインストール
5.Windowsアプリの設定(設定ファイルなど)

一つづつみてみましょう。

1.Wineskin Wineryのインストール

GitHubのプロジェクトページから Wineskin Winaryの最新版をダウンロードします。

Wineskin.Winery.txz形式のファイルなので、ダブルクリックして解凍し、Wineskin Winery.appに直します。

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2.Wineskin Wineryの設定

Wineskin Winery.appを起動し、設定を開始します。具体的にはEngineとWrapperの選択です。

普通に起動してもエラー
右クリックして「開く」

Wineskin Winery初期パネル。

New Engine(s) available!の左側にある[+]をクリックすると、Engineを選ぶことができます。

通常は表示されているものをそのまま選んで[Download and Install]します。

次はWrapperのインストールです。

[Update available!] の左の[Update]を押して Wrapperをインストールします。

EngineとWrapperのインストールが完了しました。

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3.Wrapperの作成

Windowsアプリをインストールする場所”Wrapper”を作成します。

一番下の「Create New Blank Wrapper」をクリックし、任意のWrapper名を入力します。

ここでは”Saxo_MT4″を入力しました。
作成には少し時間がかかります。

Wrapperの完成です。「View wrapper in Finder」を押して中身を確認します。

4.Windowsアプリのインストール

このWrapperは、まだアプリが入っていない入れ物なので、MT4のアプリをインストールします。

“Saxo_MT4” をダブルクリックしてWrapper を起動し、[Install Software]をクリックします。

[Choose Setup Executable]を押します。

インストールしたいアプリのインストーラー(.exe)を選択

Windowsアプリのインストーラーの指示にしたがってインストールします。

インストールが完了後、アイコンをダブルクリックすると、どのexeファイルで起動するか聞いてきますので選びます。

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5.Windowsアプリの設定(設定ファイルなど)

アプリケーションの設定ファイルに手を加えなければならない場合の探し方は、

「アプリケーション」–>「Wineskin」の下で 先ほど作成したWrapperアプリを探します。

そのWrapperアプリを右クリックして「パッケージの内容を表示」

drive_C –> Program Files(x86) –> (アプリケーション名) で目的のファイルの場所にたどり着けます。

macOSのファインダー上でファイルを操作すれば、Windowsアプリにも反映されます。


利用上の注意点:

こんな便利なWineskinServerですが、万能ではないようです。
.exeファイルが複数存在するようなソフトでは、正しく起動できないことがあります。私が試した例では、SBI証券のWindows用トレーディングツール ”HYPER SBI”は正しく動作させることができませんでした。

その場合は仕方ないので、無料で使えるBoot Camp、有料のParallels Desktopなどの仮想化ソフト、VPSなどの方法を取る必要があります。

関連記事:Macユーザーが、Windows用ソフトを使いたくなったときの対処法

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