オフィス再開後、Web会議の新たな常識!? ノイズ除去ソフトKrisp

在宅勤務の達人

コロナ禍の終わりも見えつつあり、オフィス復帰をすすめる企業も増えてきました。そんなとき問題になるのが会議室不足によるWeb会議の騒音問題。ノイズ除去ソフトKrispを改めて取り上げてみます。

オフィス再開で起きる会議の問題
Web会議で気になる騒音の種類
Web会議の騒音 除去方法 3選
ノイズキャンセレーションソフト Krispとは
Krispのノイズ除去性能を評価

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オフィス再開で起きる会議の問題

コロナ禍の終わりも見えつつあり、かなり厳しい出社制限を課していた外資系企業でもオフィス再開が始まっています。一方、コロナ後も在宅勤務と出社のハイブリッド勤務にすることをすでに決めている企業もあります。

これからの仕事上の会議は、対面のみの会議は少なくなり、オフィスにいる社員とリモートワーク社員のミックスを前提としたWeb会議が中心となることでしょう。

さて、そうなると問題となると予想されるのが、会議室不足です。

例えば、オフィスからの参加者1名、他全員がリモート参加の場合、1名のためにオフィスで会議室を予約するのは、スペースの無駄使いです。

そうなると少人数のオフィス出社組は、自席でWeb会議に参加することになります。

多数のオフィス出社組が、自席で同時にWeb会議をするとどうなるか?

お互いの声がバッググラウンドでノイズとなって入ってしまい、聞き取りにくいWeb会議が続出するのではないでしょうか?

Web会議で気になる騒音の種類

ZoomやTeamsでWeb会議をしているときに気になる騒音は大きく3つあります。

1.マイクのホワイトノイズ

安価なマイクをつかうときに発生する、なにも話してなくてもバックグラウンドで聞こえる「ジー」という音です。

2.自分のキーボード音

自分では気づきませんが、相手は意外と不快に感じます。

3.周囲の雑音

これも本人は気づきませんが、宣伝カーの話し声、救急車のサイレンの音など、気になる人には不快なものです。

Web会議で気になる、これらのノイズをなくす方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

Web会議の騒音 除去方法 3選

予算のある企業では、遮音性のあるパーティションブースを導入できることもあるかもしれませんが、ここでは そのような対策がとれず、自席でWeb会議をしなければならない一般的な状況を想定します。方法は大きく3つあります。

1.マイクを替える

ノイズリダクション機能をもつ、マイク付きイヤホンかヘッドセットを使うのは、1つの有効な方法です。安価なマイクで発生しがちなホワイトノイズは減らすことができます。しかし、キーボード音や周囲の雑音までは完全に消し切ることはできません。

2.Web会議ソフトのノイズ除去機能を使う

ZoomやTeamsなどのWeb会議ソフトのノイズリダクション機能を利用する方法は、意外にもあまり効果がないようです。

3.ノイズ除去ソフトウェアを使う

性能のよいソフトウェアを使うと、ホワイトノイズが発生しがちな安価なマイクをつかっても、ノイズの少ないクリアな音質で通話することができます。どのような仕組みになっているかわかりませんが、驚くべきことに、周囲の雑音や自身のキーボード音まで削除できるソフトもあり、テクノロジーの凄さを実感できます。

まとめると以下のようになります。

マイクのホワイトノイズ
自分のキーボード音
周囲の雑音
マイクを替える
Web会議ソフトのノイズ除去機能を使う
ノイズ除去ソフトウェアを使う

ノイズキャンセレーションソフト Krispとは

ノイズキャンセリング ソフトウェアは、日系、中華系企業ふくめていくつかでています。

特定のOSにしか対応していなかったり、オーディオに関する専門知識が求められたり、高額だったりします。

会社としての信頼性、使いやすさ、価格の手頃さ、ノイズリダクション能力を総合的に考えると、米国IT企業のKrispがもっともよい選択肢に思います。

Krisp自体は、在宅勤務がはじまったとき、知る人の間では性能がよいノイズリダクションソフトとして使われていました。

今後は、オフィス再開後の職場の自席での利用も進むのではないかと思います。

肝心な料金ですが、このソフトの良いところは、無料で試せるという点です。

ただし、無料での利用には制約があり、1日合計1時間までとなっています。

無料でも機能については制限がありません。

有料の場合は、Personal Proプランで、年払いの場合は年額  $60 (月額$5)、月払いの場合は、毎月$12となっています。

Krispのノイズ除去性能を評価

実際に以下のケースでノイズ除去性能を確認してみましたが、Krispの場合は、ホワイトノイズの入らないクリアな音質を作ることができました。

1.HyperX Solocastでの音声+ キーボード音

2.HyperX Solocastでの音声 + 大音量音楽

3.格安イヤホンマイク+ キーボード音

4.格安イヤホンマイク+ 大音量音楽

1000円程度の格安マイクスタンドを利用しても、ホワイトノイズが除去されているのには驚きました。

テストに利用した機器

サンワサプライ HSーMC07BK
価格は1,000円程度と非常に手頃だが、マイク性能は値段相応。音声入力レベルも低く、マイクをかなり口に近づけないと音を拾えない。またホワイトノイズ(無音時の雑音)もある。
HyperX Solocast
カーディオイド(指向性)型、エレクトレットコンデンサーマイク。価格は7,000円程度と比較的高めだが、値段に見合ったマイク性能を提供してくれる。ホワイトノイズ(無音時の雑音)はまったくなく、指向性の範囲外の雑音は拾ったとしても小さめ。