光回線は2年おきに乗り換えるのがお得?| NURO光 Oneに戻してみた

光回線の極意

2年間使ったSoftBank光から乗り換えを検討する時期に来ました。SoftBank光は実質的にはNTTのフレッツ光であり、乗り換えで費用的なメリットを得るには、フレッツ光以外の光回線を選ぶ必要があります。kakaku.comで最適な選択先を選んでみました。

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光回線は定期的に乗り換えたほうがよい

光回線の乗り換えは、手続きが面倒なため、一度契約してしまったら何年もそのままにしておく人もいると思います。口座やクレジットカード自動引き落としで毎月の明細を気にしないからです。

しかし、節約の観点から、プロバイダーは定期的に見直したほうがいいと思います。

多くのプロバイダーは、初回契約時の2年、もしくは3年間の実質費用を、割引やキャッシュバックで低価格にしています。しかし、更新後には正規料金で請求してきます。

たとえば、2年間の実質費用が月々1,500円程度、2年間の合計が36,000円程度だとします。更新後の2年間は、例えば月々6,500円とすると、2年間の合計は156,000円となります。

最初の2年間と比べて実に 12万円もの差があります。

これを気にするかしないかは、家庭の懐事情で変わるとおもいますが、私は大事だと思うので手間をかけてでも乗り換えたいと思います。

SoftBank光からの移行先は?

さて我が家のプロバイダーですが、Yahoo!BBからはじまり、auひかり、フレッツ光、NURO光、SoftBank光と2年〜3年おきに主要なプロバイダーに乗り換えてきました。現在のSoftBank光は、実質NTTのフレッツ光なので、フレッツ光を利用しているプロバイダーに移行しても、割引やキャッシュバックのメリットはほとんどありません。

したがって、自ずと移行先は「auひかり」か「NURO光」に限られてしまいます。

最近 「auひかり」は お得なキャンペーンがないようなので、消去法で「NURO光」に移行することにしました。

NURO光 One 2ギガ

今回申込みしたのは、NURO光の新プラン「NURO光One」です。

これまでNURO光では、開通までにNTTの代理店による屋外工事と、屋内に光ファイバーを引き込む屋内工事を別々の日程で行わなければならず、大変不便でした。開通まで時間がかかりますし、2度も立会いをしなければならないからです。

NURO光One」というネーミングは、「それらの不便さをなくし、工事を1つにまとめた」という意味合いがあるようです。

その他に「ソニー製Wi-Fiルーターがついてくる」という特典もあるようですが、これをメリットと考えるかは人によるでしょう。

ソニー製 Wi-Fiルーター付きONU NSD-G1000T Wi-Fiルーター付きONU
NSD-G1000T (ソニー製)

すでに バッファローなどのWi-Fiルーターを持っている場合には、ONUだけ提供してもらえればいいので、Wi-Fiルーターを提供してくれなくてもいいのです。

逆に、Wi-Fiルーター付きONUは、機能が複雑になり、通信トラブルのもとになることがあります。“ソニー“というブランドを信頼する人も多いと思いますが、通信機器メーカーとしての実績が少ないです。また、2ギガプランで提供される機種 NSD-G1000T (もしくはNSD-G1000TS)については、バッファローやNECが提供しているWi-Fiルーターにくらべ、マニュアルが簡素で機能が少ないように見受けられます。

ちょっと待った!NURO光のONU “NSD-G1000T”をおすすめしない3つの理由

試しに使ってみて、通信速度が出ないなどの症状がでたら、ソニー製ONUに、市販のWi-Fiルーターをつなぐと、安定した高速通信が可能となります。

(図解)NURO光ONUとバッファローWi-Fiルーターのつなぎ方

NURO光 契約・開通までの手順

さてNURO光の契約ですが今回が2回目です。最初に契約したのは5年前ですがある程度契約の流れと注意点は覚えています。

今回、価格.com経由で契約するにあたり確認したい点が3点ほどありました。

それは、

  • 以前契約していたユーザーでもキャンペーンの対象になるかどうか
  • 以前利用していた光ファイバーケーブルが残っている場合、工事なしでそのまま流用出来るか
  • 番号ポータビリティで、NTTの固定電話番号をひかり電話に変えている場合、NTTへのアナログ戻しが必要になるかどうか

です。

価格.comの問い合わせ窓口に電話したところ、NURO光の窓口を案内されました。担当者の方の回答は以下の通りです。

  • 以前契約していたユーザーでもキャンペーンの対象になるかどうか  –>対象になります。
  • 以前利用していた光ファイバーケーブルが残っている場合、工事なしでそのまま流用出来るか  –> 工事担当者が現場の状況をみて判断します。いずれにせよ工事作業は必要です。
  • 番号ポータビリティで、NTTの固定電話番号をひかり電話に変えている場合、NTTへのアナログ戻しが必要になるかどうか  —> フレッツ光の光電話(N)を利用している場合は、番号ポータビリティで NURO光でんわに移行できるので、アナログ戻しは不要です。(注:NURO光からNTTフレッツに移行する場合は、アナログ戻しが必要です)

これで決心が固まりましたので、すぐに申込をします。

ただし、急いで光回線を乗り換えようとおもっても、工事日程の調整は最短でも2週間以上かかります。我が家の場合は、最短の工事日程は申込日から16日後でした。

工事の1週間前までに ONUの機器がとどきますので、自宅で保管しておきます。工事が終了するとすぐに使えるようになるはずなので、もうしばらくの辛抱です。

さて、2年ぶりのNURO光。以前にさよならしたときには、日中の通信途絶など、サービスに懸念点がありました。その点は改善されているのでしょうか?

参考記事)さらば、NURO光 2ギガ。新たな10ギガ光回線の乗り換え先は?

また、ソニー製のWi-Fiルーター付きONUの性能・機能は、本当によいのでしょうか?

開通後、検証してみたいと思います。

補足:光電話のアナログ戻しについて

昔のNTTの電話加入権で取得した固定電話番号がある場合、番号ポータビリティ制度で、光回線上のIP電話サービス(通称:光電話)でその電話番号を利用できます。ただし回線の移行先によって、「アナログ戻し」という手順が必要な場合があります。「アナログ戻し」とは、ひかり電話を解約して、従来のアナログ電話回線(加入電話回線)に戻すことを指します。

NURO光 → フレッツ光 に移行する場合

NURO光が提供するIP電話は「NURO光でんわ」であり、ソフトバンクのIP電話基盤を利用して提供されます。そのため、「NURO光でんわ」で利用していた電話番号をそのままフレッツ光(ひかり電話)に移行することはできません。

そのため、一度「アナログ戻し」が必要です。
つまり、NURO光でんわの番号をいったんNTT加入電話(アナログ回線)に戻した上で、その番号をフレッツ光のひかり電話に移行します。

この「アナログ戻し」というのが厄介で、光回線の工事とは別に、NTTの基地局内の工事日程を別途調整する必要があります。またアナログ戻しを完了するまで、以前の光回線の契約を切れません。

また、アナログ戻しをしている最中、NTT加入電話の基本料がとられますし、局内工事の費用も請求されます。1ヶ月加入していた場合、工事費用と合計で 7,000円〜8000円です。前回、NURO光からフレッツ光に変えるときに、この点を知らずに手痛い目にありました。

フレッツ光 → NURO光 に移行する場合

フレッツ光のひかり電話は、NTT東西の加入電話番号をIP化して提供しているサービス。NURO光へ移行する場合、番号ポータビリティを利用してそのまま番号を継続利用できる。

そのため、アナログ戻しは不要であり、費用は発生しません。(今回はこちらのケース)