野鳥観察をするようになって、はや4ヶ月。
いろいろ撮影してきましたが、どうもカモが見分けられません。
いろいろ調べていくうちに、特徴がわかりやすい9種類のカモについて2ステップで見分けられる方法を編み出しましたので紹介します。
公園の池でよく見かけるカモ。
毛の色や模様が違うものが混じっていて、いろいろな種類がいるようなのですが、見分けがつきません。カモは、オスとメスでまったく姿かたちが全く異なるケースが多く、さらに見分けにくくなっています。
特徴がはっきり出るのはオス。
オスの中でも、さらに特徴がわかりやすい9種類について簡単2ステップで見分けられる方法を編み出しましたので紹介します。
参考にさせてもらったのは、環境省 生物多様性センターが作成した以下の冊子です。
ガンカモ類の生息調査の対象種 識別ガイド 平成29年12月発行
まず、カモを見分けるときに一般的に紹介されている方法は、以下の4つの特徴で判定する方法です。
1.くちばし 2.頭部 3.背中の羽根 4.尾・お尻 |
ただ、これらを事細かに説明されても初心者には大変わかりにくい。
もっと簡単に見分ける方法がないかと、図鑑を眺めながらいろいろ悩みます。
初心者でもわかりやすい特徴だけで、9種類のカモを簡単に見分けられる方法を見つけました。
誰でもわかる特徴の1つ目は以下の3つです。
1.頭が緑色のカモ
1.頭が緑色のカモの見分け方
マガモ | ハシビロガモ | ヨシガモ |
頭が緑色のカモには3種類あります。
公園などでよく見かけ、わかりやすいのは くちばしが黄色い「マガモ」のオスです。
それ以外のカモを見分けるには、目が黄色かどうかで判断するとわかりやすいようです。
頭が緑色で目が黄色のカモは 「ハシビロガモ」です。
どちらにも当てはまらない、頭が緑色のカモがいたら、「ヨシガモ」の可能性があります。
頭に赤茶色の毛があり、尾がカーブして垂れ下がっていたら「ヨシガモ」確定です。
2.頭だけが茶色のカモの見分け方
ホシハジロ | コガモ | ヒドリガモ |
体全体が茶色やベージュ色のカモは、体の模様に特徴があるものを含め多数存在します。
これらを見分けるのは初心者には難しいので、頭だけが茶色(体は茶色ではない)のカモを見分ける方法です。
一番わかりやすいのは、頭だけが鮮やかなレンガ色をしている「ホシハジロ」です。目が赤ければ「ホシハジロ」でほぼ確定です。
頭だけが茶色のカモで、次にわかりやすいのは、「コガモ」です。目の後ろが緑色になっていたら「コガモ」とみて間違いないでしょう。
頭だけが茶色なのに、「ホシハジロ」にも「コガモ」にも該当しない場合には、「ヒドリガモ」の可能性があります。頭のてっぺんがクリーム色になっていたら「ヒドリガモ」とみて間違いないでしょう。
3.体全体が黒色のカモ
3.体全体が黒色のカモ
キンクロハジロ | クロガモ | オオバン |
体全体が黒いカモで、公園でよく見かけ、一番見分けやすいのは「キンクロハジロ」かもしれません。目の色が黄色であれば「キンクロハジロ」でほぼ確定です。
その他の全身黒色のカモで、くちばしが黄色であれば「クロガモ」です。河・湖でなく、海で見かけたら「クロガモ」確定です。
どちらの特徴もないカモで、くちばしと額が白く、目が赤ければ「オオバン」とみて間違いないでしょう。
「オオバン」は正確には「カモ科」ではなく「クイナ科」ですが、カモと同じ場所にいることも多く、「カモ科」と「クイナ科」を区別する必要性は、初心者にはないので。