コロナ禍で、家にいることが多くなると、家にある不用品が目に付きます。
断捨離をしようとおもっても、かさばる家電製品は粗大ごみ回収費用がとられることがあり、二の足を踏んでしまいます。なんとか活用する方法がないか探ってみました。
断捨離の一環で部屋の片付けを昨年末から続けていますが、その中で出てきたミニコンポONKYOのX-T2CR。なんと発売されたのは10年以上前の 2009年4月。(リリース)
いくらで購入したかも覚えていませんが、いまだにAmazonで中古品が9,450円で売られているところをみると、当時はそこそこ良いものだったのかもしれません。
メルカリで売るか、粗大ごみとして捨てるか悩みます。念のため動作確認でCDを再生してみたところ、PC付属のスピーカーやイヤホンに慣れた耳にはすばらしく良い音に感じ、しばらく聴き込んでしまいました。
ONKYOのサイトで仕様を調べてみると、スピーカーの性能はこんな感じでした。
型式 | 2ウェイ・バスレフ型 |
定格インピーダンス | 6Ω |
最大入力 | 40W |
定格感度レベル | 80dB/W/m |
定格周波数範囲 | 60Hz~50kHz |
クロスオーバー周波数 | 8kHz |
ウーファー | 8cm A-OMFコーン |
ツィーター | 2cmバランスドーム |
スピーカーの良し悪しはどんな要素で決まるのか、いまのPCスピーカーと比較してどうなのかは、時間があるときにゆっくり調べてみたいと思います。
それはともかく捨てるのが惜しくなり、なんとか活用できないかとあれこれ思案します。
今のiPhoneに繋げないかとおもいましたが、2009年の段階では、まだiPhoneは広く普及しておらず、付属の専用ドックは iPod Touch(第3世代)対応。昔懐かしい幅広のUSBケーブルで、さすがに今のiPhoneでは使えません。
専用ドック DS-A1XP | iPod Touch(第3世代) | 幅広のUSBケーブル |
もちろんこの時代のオーディオ製品に、いまの最新コンポのような Bluetooth/Wi-fi接続などは到底望めません。
さてどうしたものかとコンポの背面をみると、赤白のRCAオーディオケーブルの差し口を発見。ミニプラグに変換すれば、古いiPhoneのイアホンの口に挿せるではないですか!
下)RCAコネクタ–>ミニプラグの変換ケーブル
ごそごそと古い家電製品が入った箱を探すと、なんと傷のないきれいなiPhone 5sを発見。
iPhone 5sが発売されたのは2013年秋。7年以上も昔です。なんと物持ちがよいんだろうと自分でも感心します。(単に下取りに出し忘れただけという話も・・・)
さっそくつなげてみようと試みるも ここで重大な問題が発覚!
iPhoneのパスコードがわからない!
思い当たるものを何個か試しますがまったく開かず。失敗する度に、ロックがかかる時間が5分、15分とどんどん長くなっていきます。これはまずいと思い、解除方法をネットであれこれしらべ、ようやくこちらにたどり着きました。
iPhoneでパスコード(パスワード)を忘れてロック解除できないときの対処法まとめ
「PCを利用したリカバリーモードでの初期化」を試し、ようやく利用できるようになりました。
このあと、SpotifyアプリをiPhoneにインストールし、Jazz BGMを流します。
ここまでくるのに2時間以上の格闘。ふぅ。
しかし苦労の甲斐あり、コーヒー飲みながら音楽を聞くと、味気ない部屋がおしゃれなカフェになった気分。仕事もはかどる感じです。
改めて ここ10年にもわたるテクノロジーの進化を振り返ってみると興味深いものです。
2008年7月 | iPhone 3G 日本で発売 | |
2009年 | iPod touch 第3世代 | <–この時代のコンポ |
2013年 | iPhone 5s発売 | <–この時代のiPhone |
2016年9月 | Spotifyが日本でサービス開始 | <–このサービス |
ちなみにWi-Fiっていつから家電製品に普通に搭載されるようになったんだろう?とふと思いました。
10年前のオーディオ製品を、最新のストリーミングサービスの再生機として活用できたのが、なんかうれしい。
実際には、手元のiPhone 5sから、離れたところのコンポまでは、4mのオーディオケーブルでつなぐという非常に原始的な方法ではありますが・・・(笑)
ものを大切にして、工夫しながら 豊かな生活を送れるって ささやかな幸せを感じます。
お疲れさまでした!