これまである理由でMac mini M4の購入を控えていましたが、発売から一年経たずしてついに購入を決断しました。実際使ってみてどうだったかのレポートをします。
Mac mini M4に手を出さなかった理由
2023年8月にMac mini M2 Proを思い切って購入して既に2年近く経ちました。私がMac mini M2 Proを購入して約1年後、2024年11月に発表されたMac mini M4のスペックが良すぎて、実際のところかなりショックを受けていました。
一番ショックだったのは、Mac mini M4では、一番安い機種でも外部接続ディスプレイを3台サポートしていることでした。これまでMacは外部モニターの拡張機能が弱く、Mac miniの最下位の機種では2台のモニターしかサポートされていませんでした。3台のモニター環境にしたくて 20万円近くの大枚をはたいてMac mini M2 Proを購入したのです。それがMac mini M4では、Mac mini M2 Proの半額の10 万円以下で実現できてしまいます。
自分の負けを認めるようでMac mini M4には手を出さないで一年が経過したのですが、ついに決断をしました。トレード環境の拡充のため、4台以上の外部接続モニターを使いたいことからMac mini M4を買うことにしたのです。
Mac mini M2 ProとMac mini M4の両方を使って6台の外部モニター環境をめざします。
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Macで6画面モニター環境を作るベストな方法は?Windowsパソコンに負けないコスパを実現
念願のMac mini M4はどうだったか。
さて実際にMac mini M4を使ってみてどうだったか。
Mac贔屓目もあると思うのですが、これは史上最強コスパのデスクトップマシーンではないかと思いました。
まず、サイズについてです。
発表時にサイズについては記事で見ていましたが、実際に現在持っているMac mini M2 Proの大きさと比較してみると確かに小さい。手のひらサイズと言っても過言ではありません。
Mac mini M4 | Mac mini M2 Pro |
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12.7cm x 12.7cm x 5.0cm | 19.7cm x 19.7cm x 3.58cm |
検証用にWindowsパソコンが欲しくてMINISFORUMののミニPCも持っていますが、それとは大きさは遜色ありません。
MINISFORUM UN1245 |
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12.7cm x 12.7cm x 5.5cm |
MINISFORUMの方はWindowsパソコンでトリプルディスプレイ環境を実現できるか試したくて購入してみたのですが、CPUなどのスペックが低いため、アプリの動作は緩慢です。
それに比べてMac mini M4はこの小型サイズながら、かつての上位機種のMac mini M2 Proと比較しても全くストレスない動作の快適さ。
OSまっさらな状態から必要となる最低限のアプリを次々とインストールしていきます。
Chrome、Google日本語入力、Microsoftオフィス、Evernote、Spotifyなど。ハードウェアのスペックが良いためかどれもインストールはあっという間に終わります。
周辺機器のセットアップもこれまでの蓄積があるので手慣れたものです。
今回の環境では、会社のWindows PCも使う関係で、FILCOのWindowsキーボードを用意しています。しかし、MacとWindowsでは、Alt、Ctrl、Fnキーなどの装飾キーの配列が違うため、そのままキーボードを接続しても非常に利用しづらいです。
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FILCO Majestouch 茶軸テンキーレスキーボード |
そこで、久々にKarabinar-Elementsをインストールし、Mac miniで使う時にはキー配列を変えることにしました。Karabinar-Elementsは、Macに接続したキーボードの配列を自在に変更できるフリーウェアです。Mac専用キーボードはWindowsキーボードに比べて値段が高いことが多いのですが、Karabinar-Elementsを使えば、廉価版のWindows高級キーボードがMacでつかえるので重宝します。
驚いたのはMac mini M4の本体の音質
今回実際にMac mini M4を購入してみて一番驚いたのは本体のサウンド機能でした。これはレビュー記事にもあまり触れられておらず、とても意外でした。
これまで使っていたMac mini M2 Proの本体の音質は、正直言って「ああ、PCから何か音が聞こえるな」といった程度のもので、とてもじゃないですが本体のスピーカーで音楽を楽しもうという気にはなれませんでした。
そのため、古いミニコンポのスピーカーを使って、PC用の小型パワーアンプに接続して音楽を楽しんでいたのです。
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CLASSIC PRO DCP30 小型パワーアンプ |
Mac mini M4も、外付けスピーカを使うつもりでした。ただし、部屋が狭くて大きなスピーカーが置けないため、ANKERのSoundcoreのワイヤレススピーカーを用意していました。
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ANKER Soundcore 3 Bluetoothスピーカー |
スピーカーにWireless接続をする前に、うっかり本体からSpotifyの音楽を流してしまったのですが、そのときに「あれ、本体の音質が良くないか?」と気づいたのです。
がっつりクラシック音楽を部屋いっぱいに流したいようなときは別ですが、BGMを流すぐらいでしたら、外部スピーカーをつながなくてもまったく問題ないレベルの音質です。
iPhoneとの連携カメラは試行錯誤中
今回新たに購入したMac mini M4は、仕事でも使うことがあるので、リモートワーク環境も整えていきます。これまでMacを仕事で使うときには、ビデオ会議用に、ロジクールのWebカメラを買ったり、HyperXのスタンドマイクを用意したりしてきました。
ロジクール Webカメラ C920n | HyperX SoloCast USBスタンドアロンマイク |
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今回は狭い部屋で環境を整える必要があるため、なるべく周辺機器は置きたくありません。また、すでにかなり予算を使ってしまったので、新たに購入もしたくありません。
そのため手持ちの機材でカメラとマイクをどうにかしたいと思ったときに、iPhoneの連携カメラ機能があることを思い出しました。手元にiPhoneがあるのでこれをカメラとマイク代わりにすればMac mini M4本体にカメラやマイクがなくても事足りるはずです。
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ところがこれがなかなか繋がらなくて手こずります。連携カメラを行うには、以下のような条件を満たすことが必要です。
- MacとiPhoneが同じWi-Fiネットワーク内にあること
- 同じApple IDでログインしていること
- Bluetoothが有効になっていること
これらを全部クリアしてもワイヤレスで繋がらないのです。
仕方がないのでUSBケーブルで有線接続してようやくiPhoneのカメラとマイクをMacで利用できるようになりました。
ワイヤレスで繋ぐのは今後の課題です。
また、Google Pixel 9も持っているので、こちらでMac miniに接続できないか考えてみましたが、Mac miniと直接接続はできないようです。MacとiPhoneのそれぞれに専用のアプリをインストールすればできるようですが、こちらは本格的に使うとなるとサブスクリプションモデルなのでお金がかかります。本当に必要かどうかはもう少し様子を見たいと思います。