無料でここまでできる動画編集|macOS付属のiMovieの初心者向け使い方

初心者向けiMovieの使い方 Mac活用

動画全盛の昨今、有料、無料のもの合わせて様々な動画編集ソフトが世に出回っています。Macユーザーは有料ソフトを購入しなくても、「iMovie」という、macOSに付属している無料のソフトウェアが利用できるので非常に便利です。しかし、Appleの公式サイトのiMovie利用手順はわかりにくいので初心者は戸惑います。iMovieの概要と基本的な作業手順について説明します。

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iMovieとは

iMovieは、macOSに付属している無料の動画編集ソフトウェアです。最新のmacOSは、”Ventura 13.2.1”ですが、iMovie 10.3.2が付属しています。

AppleのiMovie公式ページには、iMovieのもつ様々な機能が紹介されています。

iMovieは、ビデオエフェクトやバッググラウンドミュージックを追加したり、写真やビデオから予告編を作成することができます。ただ、操作手順が細かく書かれていないので初心者にはわかりにくい一面もあります。

この記事では、iMovieの最も基本的な操作方法、「複数の動画をつなげて1つのビデオをつくる」手順を説明します。

iMovieの用語解説

まずはじめにiMovieでよく使われる用語について説明します。Adobeなど他の動画編集ソフトウェアでもこれらの用語は使われることがありますが、iMovieでの定義を以下に簡単に説明します。

(参考:Macで新しいiMovieプロジェクトを作成する方法

プロジェクト 1本のビデオを作成するために集めた動画・写真・音声素材や、最終的に書き出すための設定をまとめたものを「プロジェクト」と呼びます。
ブラウザ 1つの動画を作成するために、プロジェクトに取り込んだメディア(動画・写真・音声など)を一覧で確認することができます。取り込んだものすべてが動画書き出し時に使われるわけではありません。
タイムライン 動画編集の作業領域です。ここに残った動画が最終的に1本の動画として書き出されます。ブラウザに表示されている動画素材の中から、再生したい順番に動画素材をドラッグします。トリミングやエフェクトなど動画に対する作業もここで行います。
ビューア 動画を再生したり、動画に加えた加工を確認します。

こちらが1つの「プロジェクト」の画面です。「ブラウザ」「ビューア」「タイムライン」が表示されています。

iMovieの動画編集概要

iMovieは動画編集に慣れた人なら直感的に利用することができます。Appleの公式ページ「iMovie でムービーを自作する方法」に掲載されている6つのステップが動画編集作業の基本です。

  1. 新しいプロジェクトを作成する
  2. ビデオや写真をトリミングする/順序を入れ替える
  3. 音楽やサウンドエフェクトを追加する
  4. テキストやタイトルを追加する
  5. ムービーの見え方を変える
  6. ムービーを共有する/書き出す

しかし、動画編集が初めての人には、どこから手をつけていいかわからないと思います。

そのため、最も基本的な作業 「複数の動画をつなげて1つのビデオをつくる」でiMovieの使い方に慣れるとよいでしょう。

iMovieの動画編集手順「複数の動画を1つにまとめる」

以下の例では、PowerPointで作ったスライド動画と、カメラで撮影した旅行動画を順番に並べて1本の動画を作成します。

先に挙げた6つの手順のうち、「複数の動画をつなげて1つのビデオをつくる」のに必要な手順は、以下の3つです。

  1. 新しいプロジェクトを作成する
  2. ビデオや写真をトリミングする/順序を入れ替える
  3. ムービーを共有する/書き出す

1.新しいプロジェクトを作成する

「プロジェクト」タブで新規作成をクリックします。
「ムービー」を選択します。「予告編」を選択すると、動画や写真から予告編スタイルの動画を作成することができます。
「ブラウザ」「ビューア」「タイムライン」が含まれたプロジェクト画面が表示されます。

2.ビデオや写真をトリミングする/順序を入れ替える

「ブラウザ」の「メディアを読み込む」をクリックし、必要な動画素材を読み込みます。
プロジェクトに読み込まれた動画は、左上のブラウザに一覧で表示されます。
取り込んだ動画を再生したい順に、下段のタイムラインに入れていきます。タイムラインでは、トリミングやエフェクト作成ができますが、本記事では行いません。

3.ムービーを共有する/書き出す

左上の「プロジェクト」をクリックし、プロジェクトを名前をつけて保存しておきます。
「プロジェクト」ウィンドウの右上にある共有ボタンをクリックし、「ファイルを書き出す」をクリックします。
解像度や品質を選び、動画のファイルサイズを調整します。ファイルを保存して終了です。

古い記事を読むと、macOS付属のQuickTime Playerでも以前は複数動画の結合ができたようです。

過去記事の例)
QuickTime で 2 つ以上のビデオを結合する方法は? (2017/12)

しかし現在では、こうした記事に書かれているような「動画ファイルが開き、結合したい別の動画ファイルをQuickTime Playerにドラッグ&ドロップするだけで結合できます」という方法では結合できないようです。ファイルタイプが異なっていたためかもしれませんが。

現在のQuickTime Playerでは、Apple公式サイトにかかれているような以下の作業が行えます。
(出典:QuickTime Player ユーザガイド)

1つの動画に対する以下の操作:

  • トリミング
  • 分割
  • 並べ替え
  • 回転

次の記事では、iMovieを使った、「トリミング」「エフェクト」「音声編集」などのより高度な動画編集方法について説明します。

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