光回線の主戦場はいよいよ10Gbpsへ。フレッツ光 クロスのひかり電話対応でNURO光はどう迎え撃つ?

フレッツ光とNURO光 NURO光

急成長を続けてきたNURO光に近々転機が訪れるかもしれません。NTTの光回線「フレッツ光クロス」が提供エリアを拡大し、ひかり電話にも対応してきたからです。NURO光はどう迎え撃つのか?最新動向を調べてみました。

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ここ5年で急激に成長したNURO光

大泉洋のテレビCMでおなじみのNURO光。急速に契約者数を伸ばしています。その伸び率を示す興味深いデータがあります。

総務省が発表している「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和3年度第4四半期)」の別紙にあるデータから、NURO光の契約者数の増加を推定することができます。P.12にグラフがありますが、

光回線(FTTH: Fiber to the home)の契約者数は、毎年 3%強で推移しています。コロナ禍の2020年〜2022年にかけては、在宅勤務の推進により前年比4.7%, 6.0%, 4.9%と高い成長率で契約者数が増えました。

通信事業者の雄、NTTについては、実はFTTH市場の伸び率ほど、契約件数が伸びていません。12ページにあるFTTHの契約件数と、13ページにある以下の事業者別シェアの表をもとに計算すると契約件数がわかります。

NTTは、NTT東西合わせて、件数は増えてはいますが、市場の成長率ほどではありません。

一方、NURO光は、年率15%〜47%の勢いで契約件数を増やしています。FTTH市場におけるシェアも2023年3月には3.7%に達し、無視できない存在になりつつあります。

フレッツ光クロスで迎え撃つNTT

NURO光に一方的にやられている感があったNTTのフレッツ光ですが、最近注目すべき動きがあります。「フレッツ光クロス」の提供地域を徐々に広げつつあるのです。「フレッツ光クロス」は、NTT東西が2020年4月1日にサービス提供開始した10Gbpsの高速光回線ですが、開始当時は東日本は東京23区の戸建てでしか利用できませんでした。それが昨年 2022年9月にサービス提供エリアを東京都内の広範囲と、神奈川県、千葉県、埼玉県の特定地域にも拡大しました。2023年12月には、東京、神奈川、千葉、埼玉の未提供地域や、北海道、宮城、新潟の特定地域への拡大が予定されています。(出典:フレッツ 光クロス 提供エリア

フレッツ光クロスがひかり電話に対応

フレッツ光クロスへの移行が促進される可能性がある、もう一つのニュースがあります。2023年5月31日から、フレッツ光クロスが「ひかり電話」に対応するようになったのです。

2023年5月30日以前は、フレッツ光クロスは「ひかり電話」に対応しておらず、それが移行の障壁になっていた可能性もあります。

いまは、様々な契約をするときに、自宅の電話番号を求められた場合、個人の携帯電話の番号を記入する人も多いことでしょう。

しかし、一方で個人の携帯電話番号をあちこちに記入するのに抵抗を感じる人もいます。また、遠い昔、NTTに高い加入権を支払って固定電話の番号を入手した人は、債権放棄させられた電話番号を失いたくないという人もいるでしょう。

「フレッツ光クロス」の「ひかり電話」対応は、10Gbpsへ移行したくても出来なかった人たちを一気に移行する気にさせてしまう可能性を秘めています。

迎え撃つNURO光

さて、こうして着々と進められつつある、NTTによる10Gbpsへの移行計画ですが、NURO光も無策でいるわけではないようです。

NURO光のホームページを確認すると、「2ギガ→10ギガへ無料アップグレード」というキャンペーンが予告されているのです。

これは、「2ギガ契約を1年以上利用したユーザーに対して、10ギガへ無償アップグレードを行う」というものです。

実際のキャンペーンの提供開始は、今年の夏頃予定。「夏頃」というのが7月なのか8月なのか、9月なのかもわかりませんし、あくまで”予定”で延期される可能性もあります。また、どの地域が、10Gbpsの対象になるかなどの詳細は、まだ発表されていません。未確定な情報でも予告を出さざるを得ないところに、NTTのフレッツ光クロスに対抗した、NURO光の焦りのようなものを感じるのは私だけでしょうか。

月額料金が大差ないなら、いっそのことフレッツ光クロスに乗り換えてしまおうかと思いましたが、1,2ヶ月ほど様子を見たいと思います。

NURO光
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