年会費が28,600円の「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」。よく知られたゴールドカードではないため、「メリットがあるの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。1年間使ってみて、実際に受けたメリットについてまとめてみました。
カード入会の経緯
私のアメックスとの最初の出会いは、昨年10月に入会した「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス ゴールド・カード」でした。
数あるアメックスカードの中で、このカードを選んだ理由は、羽田空港第3ターミナルにある「デルタスカイクラブ」に入ってみたかったからです。
デルタ スカイクラブは、デルタ航空のラウンジで羽田空港には 2022年7月にオープンしました。羽田空港に新ラウンジ「デルタ スカイクラブ」をオープン
羽田空港第3ターミナル(国際線)に航空会社の専用ラウンジを持っているのは、JAL、ANA、キャセイパシフィック、そしてデルタ航空の4社です。(2025年10月現在)
JAL、ANA、キャセイパシフィックは、いわゆる「マイル修行」をして上級会員にならなければ航空会社ラウンジに入れません。しかし、デルタ航空だけは裏技的に、マイル修行なしでラウンジ利用資格を得られる方法があります。
それが、この「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」に入会することでした。
そこで私は昨年10月、年会費28,600円を払ってこのカードを入手しました。
デルタ・アメックス・ゴールドカードで得られたメリットは?
さて、入会してメリットは得られたのでしょうか?
実際に入会から約1年間で、思いのほか多くのメリットを享受できました。以下に1年間に受けたメリットを挙げてみます。
デルタスカイクラブ
当初の目的であった羽田空港のデルタ スカイクラブに入れました。TIATなどの一般カードで入れるラウンジに比べるとはるかに良かったです。また、アメリカ出張時、米国内の空港でもデルタスカイクラブが使えました。空港がオープンする朝5時くらいから開いているので、特に早朝便でホテルの朝食を取れないときに、朝食がとれて便利でした。
![]() |
はじめての航空会社ラウンジ|デルタ航空のスカイクラブを体験してみた
デルタ航空のフライトのアップグレード
アメリカ出張の往復便で、Main CabinからComfort+へ無償アップグレードできました。デルタ航空は 航空券クラスの呼び方が特殊で以下のような対応表になっています。さらに$199(約3万円)で 片道だけPremium Selectにアップグレードできました。
| Basic Economy | エコノミー(最安・制限付き) | 最も安価。座席指定不可(または有料)、変更・払い戻し不可、グループ搭乗不可。マイルは加算されるが制限あり。 |
| Main Cabin | エコノミークラス(通常) | 標準的なエコノミー。座席指定可、無料のスナック・飲み物、エンタメあり。変更・キャンセル可能(運賃タイプによる)。 |
| Delta Comfort+ | プレミアムエコノミー相当(ライト版) | 足元が広い、優先搭乗、無料アルコール飲料、オーバーヘッドビン(荷物棚)優先など。座席自体はMain Cabinに近い。 |
| Premium Select | プレミアムエコノミー(正規) | 座席がより広く、リクライニング深め、専用アメニティや高品質機内食。国際線や長距離路線中心。 |
| First Class | ビジネスクラス相当(米国国内線中心) | 座席が広く2-2配列、食事・ドリンク充実、優先搭乗・預け荷物優遇など。主に北米国内線・短距離国際線で運用。 |
| Delta One | ビジネスクラス(または一部ではファーストクラス相当) | フルフラットベッド座席、コース料理、アメニティキット、専用チェックイン・ラウンジ利用可能。長距離国際線・一部高級国内線。 |
出典:デルタ航空の機内サービス
羽田空港のJALサクララウンジ利用
フランスにエールフランスで旅行しました。そのときに、エールフランスのエコノミープラスの航空券にもかかわらず、羽田空港国際線のJALのサクララウンジが利用できました。
![]() |
このラウンジは、食事もおいしく非常に評判の高いラウンジです。
なぜ、SkyTeamに属するエールフランス航空の航空券で、アライアンスが全く異なる OneWorldに属するJALのラウンジが使えるのか?疑問に思う方もいるでしょう。
これは、裏技的なものですが、エールフランスはデルタ航空と同じ「スカイチーム(SkyTeam)」に所属しています。「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」の所有者は、初年度は無条件で(次年度以降は年間150万円以上のカード利用で)、スカイチームのゴールドメダリオン会員の資格が与えられます。スカイチームのゴールドメダリオン会員は、航空券種別を問わずSkyTeamの航空会社ラウンジ利用を可能です。
羽田空港ではエール・フランスは専用ラウンジを持たず、ラウンジ利用に関してはJALと提携しているため、JALのサクララウンジが使えたのです。
CDG空港でのエールフランス航空のラウンジ利用
スカイチームのゴールドメダリオン会員であるため、フランスのシャルル・ド・ゴール国際空港(CDG)では、エール・フランスのラウンジが利用できました。このラウンジは、ワインの種類も多く、食事も非常に良かったです。海外で利用したいおすすめのラウンジの1つです。
![]() |
参考記事)はじめての航空会社ラウンジ|エールフランスのラウンジを体験してみた
エールフランスのビジネスクラスへのアップグレード
これが、「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」に入会して得られた最大のメリットかもしれません。フランス旅行の帰りの便で、エール・フランスのプレミアムエコノミーからビジネスクラスへ、1人あたり+68,000円でアップグレードできました。(通常Premium EconomyとBusinessの差額は約30万円)
エールフランスのビジネスクラスは、座席がフルフラットになるため、寝るのも楽ですし、食事も非常に美味しいので、何時間乗っていても快適です。以前は、「航空券にお金をかけるより、旅先での体験や食事にお金をかけたい」と思うタイプでしたが、ビジネスクラスを体験し、考え方が変わりました。
![]() |
これらを考えると、年会費の元は十分に取れたと思います。
ラウンジでの快適さや、航空券アップグレードの機会を得られることで、旅の満足度が大きく変わることを実感しました。
次の挑戦はアメックス・プラチナ・カード
そして1年経った今、新たに「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」に申し込むことにしました。
その理由は——ずばり、羽田空港のセンチュリオン・ラウンジに入りたかったからです。
![]() |
このセンチュリオン・ラウンジは、2025年7月16日にオープンしたばかり。
羽田空港に日本初アメックス「センチュリオン・ラウンジ」が誕生
国内初のセンチュリオン・ラウンジということで、SNSや旅行メディアでも話題になっています。
来年、私はアメリカ出張を予定しており、その際に羽田空港でこのラウンジを利用できるのが何より楽しみです。
さらに、センチュリオン・ラウンジは世界に約30か所。
アメリカ国内だけでもニューヨーク、ラスベガス、シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスなど、主要15都市に展開されています。
今後の出張や旅行では、あえて乗り継ぎ地をセンチュリオン・ラウンジのある都市に設定して、ラウンジ巡りを楽しんでみたいと思っています。
年会費168,000円の価値はあるのか?
正直に言えば、アメックス・プラチナ・カードの年会費168,000円(税込)は、他社のプラチナカードと比べてもかなり高額です。「本当に元が取れるのか?」と入会に迷う人も多いでしょう。
ただ、私はこう思います。
何事も、実際に体験してみなければわからない。
センチュリオン・ラウンジの上質な空間、プラチナ・コンシェルジュの対応、ホテルやフライトのアップグレード特典など、数字では測れない「旅の質」がどう変わるのか——
それを確かめるためにも、思い切って申し込んでみることにしました。
まとめ
デルタ・アメックス・ゴールドカードで「空港ラウンジを活用する旅の楽しさ」を知り、
次はアメックス・プラチナ・カードで「さらに上の旅体験」を試してみる。
羽田空港センチュリオン・ラウンジを皮切りに、今後どんな体験ができるのか。
利用レポートは、実際に訪れてから改めて記事にしたいと思います。





