エアコンをはじめてネットで注文しました。設置工事を伴う大型家電製品をネットで買うのと、家電量販店で買うのと何が違うのか、どのような点に注意したらよいかをまとめてみました。
家電量販店が本当にオトクなのか?
みなさんは、パソコン、スマホ、Wi-FiルーターなどのIT機器や、シェーバー、ドライヤー、空気清浄機などの小型家電製品はネットで注文することが多いでしょう。しかし、エアコンや洗濯機などの大型家電については、家電量販店で買う人が多いと思います。
その最大の理由は、大型家電は設置工事が必要であり、単に製品本体が家に届けばすぐ使えるものではないからです。
また、仮に工事業者を自分で手配しようと考えても、
- 設置工事を行う業者を自分で探して・頼むのは面倒
- 自分で探した業者がきちんと工事をしてくれるか不安
- 工事見積もりに何が入っていて、金額が妥当なのか判断できない
という理由で、挫折する人も多いと思います。
さて今回 あるエアコンの人気機種の本体と設置工事をネットで注文してみました。
家電量販店で出してもらった見積もりとどのくらい違うのでしょうか?
項目 | 家電量販店 | ネットショップ |
製品本体 | 94,460 | 39,000 |
ポイント還元 | -9,446 | 0 |
配送料 | 0 | 2,500 |
基本工事(2.2kW-3.9kW) | 10,780 | 16,275 |
穴あけ工事(木造) | 3,300 | 0 |
貫通穴スリーブ | 1,650 | 2,200 |
配管カバー(2mまで) | 8,800 | 8,250 |
合計 | 109,544 | 68,225 |
工事費用の部分については、24,530円(家電量販店)対 26,725円(ネットショップ)とほとんど変わりありません。
驚いたのは、ポイント還元と送料を考慮した本体価格が、85,014円(家電量販店)対 41,500円と倍以上違うことです。
製品型番が若干異なっていたので、本当に同じ製品なのか?と何度も見返してしまったくらいです。(実際には、同じ製品でも、家電量販店向けの型番を変えているケースがあります)
ここまで差があると、設置工事は本当に大丈夫なのか?家電量販店に頼んだほうが良かったのでは?と不安になります。
エアコンをネットで購入する場合の注意点
今回エアコン本体と設置工事をネットで手配するにあたって、気をつけた点は以下の2つです。
- 工事費用の相場
- 本体の一時保管場所
工事費用の相場
最大の課題は、設置工事をどうやって手配するかということでしょう。
工事の価格相場がいくらなのか?というのが気になります。
実は、エアコンの設置工事は 非常にさまざまな要因で価格が決まるため、一概に◯◯円という金額が出せないのです。
「くらしのマーケット」では 以下のような調査結果を出していますが、これもあくまで色々な人の結果を集めただけです。これをみたからといって、自分の家でいくらかかるのかがわかるわけではありません。
エアコン工事の全体像と内訳を理解するには、家電量販店が紹介しているページをみるのがわかりやすいです。
以下は、ヨドバシカメラオンラインのエアコン基本工事のページです。
オプション工事というのは、配管カバーをつけたり、室外機が置けない場合の追加工事が該当します。
2つの極端なケースを想定すると、1万円ちょっとで工事ができる場合と 4万円近くかかる場合があります。
一方は、すでに壁に穴が空いていて、1階の地面に室外機が設置できる場合、
もう一方は、コンクリの壁に穴を開け、室外機は2階の壁面に取り付けなければならないような場合です。
設置するのが大型の機種で、100Vから200Vへの変換の電気工事が発生すれば 工事費用は更にかさみます。
最も安い場合 | 最も高い場合 | 備考 | |
標準設置工事 | 10,780 | 10,780 | |
穴あけ工事 | 14,300 | コンクリート(18cm) | |
貫通スリーブ | 1,650 | ||
室外機取り付け | 11,000 | 壁面付け | |
合計 | 10,780 | 37,730 |
本体の保管場所
ネットで注文する場合には、工事日の前に 本体だけ先に届きます。工事業者が預かっておいて、工事当日に持ってきてくれるわけではありません。商品の到着日から、工事日まで、雨風にさらされない家のどこかで商品を保管しておかなければなりません。
実際に購入したらどうなった?
さて、実際にネットで購入した製品は 無事設置工事が済ませ、稼働できるのでしょうか?
一週間後をお楽しみに!