大学生協 おすすめの新入生向けパソコンは本当に”おすすめ”なのか?

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大学新入生の必須アイテムの1つとしてパソコンがあります。大学生協ではかなりハイスペック、高額なものが推奨されているようですが、本当にそのようなものが必要でしょうか?実態を調べてみました。


本日3月10日は東大・京大の合格発表。

国立大学の合格発表では一番最後なので、これで繰り上げ合格を除けば学生さんは自分の進路がほぼ固まったことでしょう。

さて、そうなると今度は入学準備。
いろいろなものを買い揃えなければなりません。

いまどきの大学生の必須アイテムの1つにパソコンがあります。

知り合いの学生さんと話しをしていて、「おやっ?」と思ったことがあったので書き残しておきます。

大学生協おすすめパソコンの実態
学生がもつ典型的な疑問と回答

WindowsとMac、どちらがいいですか?
必要なハードウェアの性能は?
長期保証は必要ですか?

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大学生協おすすめパソコンの実態

「パソコンが15万円近くして高くて大変です。」

知り合いの学生さんから相談を受けました。

なんでも大学生協おすすめのものを購入しようとするとそのくらいの値段になるそうです。どんなハイスペックなモデルが”おすすめ”されているのでしょうか?

さっそく実態を調べてみます。

生協店舗がない学校に通う方のための大学生協「大学生協東京インターカレッジコープ」のサイトで新入生パソコンの案内」をみてみました。

こちらでは5種類のパソコンがおすすめ機種として紹介されています。

それぞれのスペックを一覧にしてみます。

 
LIFEBOOK UH08
レッツノート CF-FV1
MacBook Air
MacBook Pro13インチ
DAIV 4N
メーカー
FUJITSU
Panasonic
Apple
Apple
MouseComputer
価格(税込)
149,800円
198,900円
129,800円
183,000円
232,000円
メモリ
8GB
16GB
8GB
16GB
32GB
OS
Windows 10Home 64ビット版
Win11Pro
iOS
iOS
Win10Pro
ストレージ
SSD 256GB
SSD 512GB
SSD 256GB
SSD 256GB
SSD 512GB
ディスプレイ
13.3型ワイドQHD
14.0型ワイドQHD
13.3インチRetina
13.3インチRetina
14.0型FHD
重量
約881g
1.099kg
1.29kg
1.29kg
約1.43kg
駆動時間
約21時間
約21時間
最大15時間
最大15時間
約11.0時間
対象
文系学生
理系学生
文系学生
理系学生
理系学生
デザイン系

12万円〜23万円まで、なかなかのラインナップです。

これをみて最初に思ったのは、「メーカーと機種の選択が随分と偏っているなぁ」という点です。

MacBookは、WindowsPCとパソコン市場を二分する一大勢力なので選択肢として入るのは当然としても、WindowsPC側のメーカーのチョイスがずいぶんと偏っています。
パソコン世界市場における3大メーカーの Lenovo, HP, DELLの製品が一切入っていません。

たとえば、推奨機種の1つ、FUJITSU LIFEBOOK UH08と、HPの手頃な値段のノートパソコンとを比較してみます。

メーカー
FUJITSU
HP
149,800円
103,000円
メモリ
8GB
8GB
OS
Windows 10Home 64ビット版
Windows 11 Home
ストレージ
SSD 256GB
SSD 256GB
ディスプレイ
13.3型ワイドQHD
13.3インチ IPSタッチディスプレイ
重量
約881g
1.25kg
駆動時間
約21時間
15 時間

メモリ8GB、ストレージ SSD 256GBと同じなのに、5万円もの価格差があります。
どうやら5万円近い値段の差は、主に「本体の重量」と「バッテリー駆動時間」の違いにあるようです。

いまはまだコロナ禍でオンライン授業をつづけている大学が都内には多いようですが、早ければ年内にもとの生活に戻れる可能性があります。そうなるとキャンパス内を教室から教室へノートパソコンをもって移動するわけです。
その場合、「できるだけ軽い方がいい」ということなのでしょう。

また、キャンパス内の行く先々にコンセントがあるかどうかわからないので、「バッテリーの駆動時間もできるだけ長いほうがいい」ということなのだと思います。

この差を必要経費とみるか、不要と考えるかは悩ましいところです。お財布と相談というところでしょうか。

「この機種なら4年間安心して使えます」

大学生協の職員も、家電量販店の店員も、きっとこの言葉を切り札につかってくることでしょう。
この魔法の呪文に打ち勝つ勇気をもつのは、内情がわからない新入生や親御さんには難しいかもしれません。

ちなみにどちらの機種にもMicrosoftオフィス(Word/Excel/PowerPointなど)は付属していません。
多くの大学では大学から学生にライセンス供与があるので、個人で購入する必要はないように思います。

学生がもつ典型的な疑問と回答

はじめてパソコンを購入する学生さんはわからないことだらけ。

公私ともにWindows歴20年、Mac歴 8年、下宿している理系学生を子にもつ年長者からのアドバイスです。

Q. WindowsとMac、どちらがいいですか?

A.  好みの問題。どちらでも大丈夫です。

理数系の特殊な専門ソフトウェアを除いて、大学生が勉学で使う程度のソフトウェアで、Macで動かず、Windowsだけでしか動かないというソフトはありません。Word/Excel/PowerPoint、Zoom/Teamsなどのオンライン会議、各種プログラミング環境などなど、すべてWindowsでもMacでも動きます。

同様の質問で、「WindowsとMac、就職するときにどちらが有利ですか?」というものもあります。

回答としては、どちらも変わりありません。

もし自分がMacを使ってきて、会社支給のパソコンがWindowsだったとしてもすぐ慣れます。逆もしかりです。

ちなみに、外資系企業やIT企業で顕著ですが、社内用PCにMacbookを選ぶ企業が増えてきています。
特に大きくニュースになったのが、かつてThinkPadというPCを製造・販売していたIBMが 2015年から社内用PCにMacBookを採用したことです。(参考:米IBM、従業員が使用するパソコンとして、MacBook ProとMacBook Airを採用

IT企業のエンジニアには、自分用の作業PCとしてMacを選び、日本のお客様向けの動作環境の検証用にWindows PCを用意するという 2台持ちの強者もいます。


Q. 必要なハードウェアの性能は?

A. 通常の事務作業であれば メモリ 8GB、ストレージ 256 GBあれば十分です。

もし、メモリとストレージの性能が同じパソコンで、値段の差があった場合、その差は大きく以下の2つの要因によります。

「バッテリー駆動時間」・・・長持ちするほうが高い
「パソコン本体の重量」・・・軽いほうが高い

また、デザインソフトや動画編集ソフトを使うような場合には、メモリとストレージを増強する必要があります。メモリは 16GB以上、ストレージは 512GBあると理想的ですが、この場合もパソコンの値段は高くなります。

大量の写真や動画を扱う場合、長期的には数TBのストレージが必要となりますが、内蔵ストレージの容量を上げるのは限界があります。
その場合には、持ち運び可能な小型・軽量の外付けSSDを別途購入するとよいでしょう。

バッファロー、IODATA、WESTERN DIGITAL、SANDISK等、数多くのメーカーから販売されていますが、例えば以下のようなものです。

機種 SSD-PUT1.0U3-B/N
メーカー バッファロー
ストレージ容量 1TB
外寸:23×11×68.2mm

重量:約17g

よく、理系の学生は、ハイスペックなパソコンが必要になると思われがちですが、学科や研究室によると思います。

ちなみに我が家では、理系学生にメモリ 8GB、ストレージ 256GB、2020年に66,000円で購入したHPのノートパソコンをもたせましたが、いまのところ、動作が遅い、使えないなどのクレームはでておりません。


Q. オプションの長期保証は必要ですか?

A. 不要だと思います。

最近のパソコンは品質がいいので、初期不良以外で壊れることはほとんどありません。(乱暴な扱いをした場合を除く)
ロット不良で、初期不良の製品にあたることはまれにありますが、それは1年間のメーカー保証の範囲内で無料で修理できます。
したがって、有料のオプション長期保証をつける必要はないと思われます。

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