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残念な人の思考法〜投資でやらかさないための備忘録

先日、妻が、知り合いのお母さんから相談を受けました。

大学に入ったばかりの娘さんについてなのですが、

・現在通っている大学は、第一志望ではない。

・去年コロナでろくに大学に通えず、オンライン授業がつまらなくて廃人のようになっている。

・もともと勉強が好きではなく、大学で学園祭の実行委員などをやりたいのだが、コロナで活動がままならない。

・今年4月から1年間休学して、予備校に通い、上位の大学を受験したいと言っている

のだがどうしたらよいか?というものでした。

最初にこの話を聞いて、一瞬私の頭の中は、「???」となって話の流れが理解できなかったのですが、分解してみると

「もともと勉強が好きではないのに、予備校に通って、上位の大学を目指す」という娘さんのロジックの破綻と

廃人のようになっている娘さんをなんとかしたいという一心で、ロジックの破綻には目をつむり、「娘のやりたいようにさせてもいいよね。」と同意を求める母親の間違ったおもいやり

が絡み合って、おかしな話になっていたために、すぐに理解できなかったと気づきました。

勉強が好きでない人が、予備校に通ったくらいで上位の大学に受かるほど、大学受験は甘くないというのが私の見解です。

また仮に受かったとしても、やりたいことが学問でないのであれば、コロナ禍が明けないかぎりは状況は変わらないですし。


こうやって 他人の事については、冷静に判断できるのですが、翻って自分のこと、特に投資については、冷静さを失い、おかしな論理で行動してしまうことがあります。

私の場合は、コロナ禍の3月に確定拠出年金に対して行った操作がそれでした。

ちょうどその時、職場環境に不満を感じていて近いうちに転職するかもと考えていました。

また、そのとき世間では、株価暴落の2番底がくるのでは?という話が、リーマンショックの経験をもとに、巷にあふれていました。

このときの私のロジックは、

・近いうちに転職するだろう。

・株価は、この先2番底を迎えて、1,2年は復活しないだろう。

・転職するときに 401Kはいったん全部売却して 現金で移管し、転職先で新たに投信を購入しなければならない

・そのときに投信の価格が更に下がっていると 401Kで多大な損失を出してしまう。

ー>だから今のうちに売却して現金にしてしまおう。

一見もっともらしい論理ですが、先の知人の娘さんの話に似て、2つの点で論理が成り立ってなかったと、いまは反省しています。

●今の職場が嫌だから 近いうちに転職するだろう

–>コロナ禍で業績の見通しが立たないため、どこの企業も中途採用凍結。転職活動が停滞

●「株価は、この先2番底を迎えて、1,2年は復活しないだろう。」

–>これもあくまで、過去の経験に基づいた憶測であり、論理的な根拠があるわけではない。(実際には、各国の多額の財政出動がきっかけで、株価が急回復、ものによっては暴騰したのはご存知の通り)

こういった判断は、事実/他人から聞いた(根拠なき)憶測/自分の推測をごっちゃにすると起こることなのです。

「行動経済学」という人間の非合理的な判断について研究する学問があります。

ここを突くと 短期間に非常に大きな利益を出せるとのこと。

市場全体に及ぶ大きなチャンスは、年一回、おとずれるかどうか。

中くらいのチャンス(個別株における暴落など)であれば 年数回ありうるとのこと。