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投資初心者がコロナ暴落相場から学んだこと

2019年年末。

5年間続けてきたNISAで繰越時期がやってきたため、パフォーマンスが悪い投資信託を売却して、違うものに投資しようと資産入れ替えをやっていました。

そんな最中に訪れた 2020年初頭のコロナ暴落。

2008年のリーマン・ショック時には、投資はほとんどしていなかったので、投資中にこれだけの暴落を経験するのは人生初。

しかも投資初心者のくせにFULL  BETで投資していて、手持ちの現金があまりなかったため、資産が毎日 数十万円単位で目減りしていくあの恐怖感は、なかなかのものでした。

体験したいとおもっても、そうそう体験できるものではありません。

暴落前に逃げ切って利益を確保できた資産もありましたが、狼狽売りをしたことで、何十万円も損失を出した確定拠出年金のようなケースもありました。逃げ切ったと思っていても、実は 保有していたほうが、コロナ後の資産価値が大きく跳ね上がっていたものもあり、結局、「コロナ前に投資していて、コロナ暴落の最中になにもしなかった人が、資産を大きく増やした」というのが実情のようです。

さて、私のような投資初心者がコロナ暴落を経て学んだことはなんでしょうか。

忘れないうちに書き残しておきたいと思います。

1.ニュースや専門家の言うことは当てにならない

Evernoteでクリッピングしておいた2020年3月からの記事を読み返してみて改めて思うのは、「未来は誰にも読めない。」ということ。あの頃、投資のプロと呼ばれる人たちのコメントは一様に「まだこれから経済の落ち込みが本格化してくる。それに伴い株式市場にも二番底が来る」というものでした。リーマンショック後の2年間にも及ぶ株式市場の低迷の経験をもとにしたコメントですが、結果的には、これらが多くの投資家を惑わす「オオカミ少年」的発言になっていました。チャート上でみるとNYダウ平均の底値は 3月23日の18,564ドル。この日を境に、相場が急上昇を続けてきたのは、皆さんご存知のとおりです。

2.暴落中に資産を売却してはいけない

暴落相場後に知った「行動経済学」という考え方。「パニック相場での価格形成は合理的な判断に基づいていない。」ことを示してくれますが、同時に暴落時に資産の売却を行うことが、大きな損失を招くことも示してくれます。リーマンショックのように、たとえ暴落後に株価低迷が2年以上続くことになっても、経済と株価の回復を待って、資産をがっちりホールドするのが正しい投資のあり方なのです。

3.適切なのは半分投資

今回の暴落で、冷静な判断を欠くことになった一番大きな要因は、手持ちの金融資産をFULL BET していて手持ちの現金がほとんどなかったこと。手持ちの現金を確保しなければと思い、とにかく売却しようと動いたのが敗因でした。

実は暴落相場は資産を大きく増やす絶好の機会。「暴落時に優良な投資先を選んで買い向かっていける人のみが短期間に大きな利益を手に入れられる」というのは、あとから知ることとなりました。

ここで学び、最近実践しているのは、手持ちの金融資産のうち、半分だけを投資に回すという考え方。

FULL  BETに近い投資状態では、相場がちょっと下がっただけで、資産が目減りすると気が気ではありませんが、投資余力を半分残しておけば、大幅下落は別の観点からむしろ歓迎。比較的冷静な判断がくだせます。目をつけていた優良資産が、お得に買えるかどうか見極めながら投資額をふやしていき、相場の反発を待ちます。

投資金額と手持ち現金の比率が50%: 50% から大きくずれた場合には、投資資産で利益がでている一部を売って、現金比率を50%近くに戻せばいいわけです。

年初来、金融緩和の見直し時期やインフレ率の上昇を懸念し、神経質な株価変動が続いていますが、この先なにか大きな変動が起きたとしても、わりとどっしりと構えていられそうです。

最後に、投資の格言から。

人の行く裏に道あり花の山(日本証券業協会)