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IPO投資の実際 2021年の結果を振り返る 当選確率アップに有効な方法は?

来週12/20(月)に予定されている「Institution for a Global Society」の抽選をもって今年のIPO株式のすべての抽選が終了します。

IPO投資2年目となる今年は、年初からほぼすべてのブックビルディング(BB)に参加しました。

・一年間を通じた当選確率は?
・どの証券会社が当たりやすいのか?
・巷で言われている当選確率アップの方法の真偽は?

試行錯誤した1年の結果をデータで振り返ります。


昨年9月からIPO投資を本格的にはじめ、今年が2年目。

昨年は  39社、のべ104回抽選に参加し、3社だけ当選しました。(参考記事:IPO投資のリアル 初心者の当選確率はどのくらい?)

初値売りをしないようにしていたのですが、売却のタイミングも難しく、税引前利益は
+ 51,500円という結果でした。

翻って今年は、年明けからほぼすべてのIPOに参加しています。昨年はサンプルデータが少なすぎて検証しきれなかった疑問、「巷で言われている当選確率アップの方法は本当に正しいのか?」についても具体的なデータで検証できたように思います。

順番に見てきましょう。

1.今年の結果サマリ

2.どの証券会社が当たりやすかったのか?

3.巷で言われている当選確率アップの方法の真偽は?

1.今年の結果サマリ

まずは今年の結果サマリです。

今年は、上場中止となった企業、前評判があまり良くなかった数社を除いて、ほぼすべてのIPO抽選に参加しました。

その結果 繰り上げ当選を含めて、合計7回当選することができました。

応募社数
121社
のべ応募回数
302回
当選回数
7回
当選確率(対応募社数)
5.8%
当選確率(対応募回数)
2.3%

実際に当選した企業は以下の7社です。

上場日
企業名
証券会社
備考
2021/4/24
ステラファーマ
みずほ証券
2021/6/24
日本電解
日興証券
繰り上げ当選
2021/9/22
シンプレクス・ホールディングス
日興証券
2021/10/14
PHCホールディングス
日興証券
2021/12/15
ネットプロテクションHLDG
大和証券
2021/12/22
FINATEXTホールディングス
大和証券
繰り上げ当選
2021/12/24
サスメド
日興証券

残念ながら、上場初日から株価爆上がりという企業はなく、中期保有して得る緩やかな利益水準です。

2.どの証券会社が当たりやすかったのか?

こちらが証券会社別に整理した私の当選実績です。

証券会社別 応募回数、当選回数、当選確率

証券会社
応募回数
当選回数
当選確率
SBI証券
117
0
0%
SMBC日興証券
43
4
9.3%
大和証券
27
2
7.4%
みずほ証券
50
1
2.0%
野村證券
43
0
0%
岡三証券
10
0
0%
マネックス証券
6
0
0%
DMM株
6
0
0%

補足させてもらうと、すべてのIPOに各証券会社から同じ回数だけ抽選参加しているわけではありません。作業を効率的にするために、主幹事会社、証券会社ごとの株式割当比率があらかじめわかっている場合には、当選確率の高い証券会社しか応募していません。

SBI証券だけは、IPOチャレンジポイントを集めるためにすべてのIPOに参加しています。

結果で特徴的なのは、日興証券と大和証券の当選確率が高いこと。

逆に、資金を集中すれば当選確率をアップできると言われているSBI証券でまったく当たらなかったことです。

これらのデータは何を意味しているのでしょうか?以下で検証してみます。

3.巷で言われている当選確率アップの方法の真偽は?

IPOの当選確率をアップさせる方法として、以下のような点が巷では取り上げられています。実際にはどれくらい効果があるのでしょうか。

今年のデータから改めて検証してみます。

1
より多くの証券会社から申し込む
2
家族口座で応募回数を増やす
3
より多くの資金で当選確率を増やす(SBI証券)
4
資金を用意せずに、抽選を受ける(野村證券、他)
5
IPOチャレンジポイントを使う(SBI証券)
6
証券会社の大口優遇特典を使う

1.より多くの証券会社から申し込む

基本的には正しいのですが、各証券会社にログインしてIPO抽選に申込む手続きをほぼ毎日するのもかなり手間です。主幹事会社かどうか、証券会社ごとの株式割当比率などを確認すると作業効率が良くなるでしょう。
新興のネット証券での抽選参加は、抽選の機会も少なく、株式割当比率も低いのであまり効果があるようには思えません。

2.家族口座で応募回数を増やす

これは正しいです。2021年の後半ではじめた妻の口座で2社当選しました。
ただし、IPO投資には、前もって資金を用意しなければならないケースが多いため、自分の口座と同じ当選確率を得たければ、自分口座の資金(x家族口座数)だけの資金が必要となるのが難点です。

3.より多くの資金で当選確率を増やす(SBI証券)

これは条件次第です。用意できている「より多くの資金」がいくらかによります。
私が用意した100万円, 200万円程度では、さらに多くの資金を投じている人に確率で負けているのではないかと推測します。

4.資金を用意せずに、抽選を受ける(野村證券、他)

昨年 野村證券で当選した実績から考えると、多少効果はあると思います。
ただ、残念ながら今年は1社も当選しませんでした。

5.IPOチャレンジポイントを使う(SBI証券)

これも応募するIPO企業の人気度と持っているポイント数次第です。
200ポイント程度では かすりもしない という感じでしょうか。

6.証券会社の大口優遇特典を使う

あくまで推測ですが、SMBC日興証券については、これは有効でなのではないかと思います。日興証券では、預かり資産残高に応じたIPO優遇特典があり、当選確率がアップします。

さらにバンク&トレード契約のある場合には、三井住友銀行口座の残高も預り資産残高として合算しステージ判定されるます。「証券会社には預けたくない、銀行に預金の形で持っていたい」という人でも、有利な条件で抽選に参加できます。


上記の#2,#3,#6の条件などを見ると、IPO投資の世界も「金持ちが、より金持ちになる」仕組みのようです。

「継続は力なり」

少しでも早く「お金持ち」に近づけるよう、工夫していきましょう。