ダイソン

ダイソン掃除機のウリは、吸引力であって吸引力でない?

ダイソンのコードレス掃除機を使って1年ちょっと経ちますが、前から気になっていたことがあります。

それは、ダイソン掃除機の吸引力は、実は強くないのでは? という点です。

じゅうたんを掃除している時も、接している面は強く吸い込むのですが、(逆に吸い付き過ぎて前に進みにくい)、従来型の紙パック式掃除機のように、ノズルの周りのものもいっしょに吸い込むという感じではありません。

「サイクロン式」と聞くと、その言葉のもつイメージから、日本の台風より強い アメリカのハリケーンのような映像を思い浮かべ、なんか吸引力凄そう。。。と思った方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。

でも、タイフーンもハリケーンもサイクロンも、国際分類上は同じなんですよね。日本は、「台風」でひとまとめにしていますが。

国際分類
日本の分類
(最大)風速
Tropical Depression (TD)
熱帯低気圧
17.2m/s未満
Tropical Storm (TS)
台風
17.2~24.5m/s
Severe Tropical Storm (STS)
24.6~32.6m/s
Typhoon(タイフーン)
Hurricane(ハリケーン) (T)
Cyclone(サイクロン)
32.7m/s以上

出典:お天気.com

ダイソンのコードレス掃除機のキャッチコピーは、「吸引力が変わらない、ただ一つの掃除機」

実は、「吸引力が強い」とは 一言も言っていないのです。

これは、ネーミングを含めて、ある意味、ユーザーの誤解をうまく活用した巧みなマーケティング戦略といえると思います。

確かに、ゴミがいっぱい溜まってきても、吸い込みにくく感じるなどの”吸引力が変わる”という印象はありません。

しかし、冷静に考えれば、重い強力なモーターを抱えた掃除機を手で持てるくらいに軽くしたのですから、モーターは小型にせざるを得ず、パワーはそれに比例して落ちるのが当然です。

もし、パワーそのままでモーターの大幅な小型化に成功したのであれば、それ自体が謳い文句になるはずですが、そのようなコメントはありません。

日本では 掃除機の吸引力を比較するときに 「吸込仕事率」という単位が使われています。

吸込仕事率とは掃除機のヘッドを取り付けないまま、空気を吸い込む力を表した数値だそうです。(出典

それによると、紙パック式掃除機の吸込仕事率は500~600Wに対して、コードレス掃除機は 150W程度。実に1/3程度なのです。

ダイソンの吸引仕事率を調べようと思っても、ほとんど検索にひっかかってきません。

唯一ダイソンの公式サイトで記載されている表現は、以下のような説明のみ。

なんか、わかったような、わからないような、煙に巻かれた感はあります。

他のどの掃除機よりも確実にゴミを吸い取ります

思うにダイソンのコードレス掃除機の画期的なのは、「掃除がしづらい場所でも、重い掃除機を運んでくるのが面倒なときでも、掃除をいつでも手軽にできるようにした」という点ではないでしょうか?

ただ、マーケティング戦略として、そのままメリットを伝えても、消費者の印象に残らないし、バズらないので、敢えて「吸引力が変わらない、ただ一つの掃除機」のような戦略をとったのではないかな?と勝手に推測しています。

本当に、思いっきりゴミを吸い込みたかったら、紙パックを替えたばかりの掃除機で吸うのがよいと思われます。