デュアルSIMに興味があるが、面倒くさい、やり方がわからない。
デュアルSIMにすると料金がかかるのでは?
格安SIMを使うとサービス品質が心配。
そんな人のために、デュアルSIMをはじめるのに必要なすべての情報をまとめました。
なぜデュアルSIMに踏み切れないのか?
意外と簡単:デュアルSIMを始めるまでの手順
デュアルSIMにする目的は?
両立可能:月額料金を抑えてデュアルSIMにする方法
誤解も多い:格安SIMのサービス品質
なぜデュアルSIMに踏み切れないのか?
2022/7/2 に発生したKDDIの通信障害をうけて、デュアルSIMに再び注目が集まりました。
過去 NTTドコモ(2021年)、ソフトバンク(2018年)でも大規模通信障害が発生しています。
そのときにも「自衛策としてデュアルSIMにしたほうがいい」という議論が起こりましたが、ブームはすぐ下火になりました。実際にデュアルSIMに変えた人はごく僅かでしょう。
なぜデュアルSIMにするのをためらってしまうのでしょうか?
それには大きく3つの理由があると思います。
1.契約・設定が面倒そう
2.月額料金が高くなる
3.格安SIMのサービス品質が心配
1.契約・設定が面倒そう
デュアルSIMにする場合、eSIMを使う場合があります。
普段使い慣れたSIMカードとは違うものを取り扱うのは、面倒と思う人も多いでしょう。
2.月額料金が高くなる
現在の携帯電話の月額料金でも高いと思っているのに、もう1本 通信回線を契約する経済的負担を気にするのも当然です。
3.格安SIMのサービス品質が心配
「安かろう悪かろう」で、月額料金が安い格安SIMは、回線速度の制限があり、「快適に利用ができない」という漠然とした不安があります。
これらの心配事は、以下に説明することで解消される場合があります。
意外と簡単:デュアルSIMを始めるまでの手順
「契約・設定が面倒そう」
ユーザーがデュアルSIMにするのをためらう、大きな理由の1つです。
しかし以下のステップでデュアルSIMを比較的簡単に始めることができます。
ステップ1 | eSIMについて理解する |
ステップ2 | デュアルSIMにする目的を確認する |
ステップ3 | 格安SIMを選ぶ |
ステップ4 | eSIMの申込と設定 |
ステップ5 | 利用開始! |
参考記事)デュアルSIMを検討する前に 知っておきたいeSIMの基礎知識
デュアルSIMにする目的は?
ユーザーがデュアルSIMに変えたいと思うタイミングは大きく2つあると思います。
1.プライベートと仕事で携帯を使い分けたい
2.通信障害に備えたい
「なんのためにデュアルSIMにするのか?」が自分の中で明確になっていると、2つの通信回線を選ぶときに、決断がしやすくなります。
1.プライベートと仕事で携帯を使い分けたい
転職先の企業で、携帯電話が支給されなかった。
個人携帯を業務利用する機会が増えてきたので、費用請求できるように明細を分けたい
2.通信障害に備えたい
いま、注目を集めているのは、明らかにこちらの理由でしょう。
携帯は日常生活だけでなく、業務にも欠かせないものになりました。
PayPayやLINEペイなどのQRコード決済も以前に比べたら格段に利用頻度があがっています。
また配送業者など、地図アプリや配送システムを利用している方は 数時間でも通信障害があると業務上深刻なダメージを受けることになります。
「高い月額料金を払っているので、サービスを止めないのは当たり前」というような意見もあります。
しょせん人間が作ったシステムなので、「絶対大丈夫」というのはありえない というのは認識しておいたほうがいいでしょう。
過去4年間で起きた大規模通信障害の一覧です。
影響を受けた人の数 | ||||
発生日 | キャリア | 音声通信 | データ通信 | 復旧までの時間 |
2018年12月6日 | ソフトバンク | 3,060 万回線 | 4時間25分 | |
2021年10月14日 | NTTドコモ | 460万人 | 830万人 | 29時間 |
2022年7月2日 | KDDI | 3915万回線 | 86時間 |
2018年12月 ソフトバンク株式会社から提出された重大な事故報告書の受領 (総務省)
2021年10月 ドコモの10月通信障害、延べ1290万人に影響 (日経新聞)
2022年7月 KDDI、数百万人に補償へ 通信障害で最大規模 28日にも報告書 (時事通信)
どのキャリアに移動しても、通信障害は起こりえます。
ユーザーには、キャリアを選ぶ自由があります。
携帯電話会社に文句をいうだけでなく、利用者側でも自衛策をとってもよいのではないでしょうか?
両立可能:月額料金を抑えてデュアルSIMにする方法
「追加で回線契約をするので、月額料金が上がるのでは?」と心配になり、デュアルSIMにするのを見送る人は多いと思います。
結論からいうと、格安SIMを組み合わせることで、月額料金を維持したまま、デュアルSIMを始めることは可能です。
以前の契約内容や、利用形態にもよりますが、場合によっては、月額料金を下げることも可能です。
格安SIMを自由に選択できるよう、携帯料金プランの変更や機種変のタイミングがおすすめです。
参考記事)
【2022年7月】eSIM対応 月額1000円以下の格安SIMのオススメは?
【データ容量別】通信エリアも広い、月額料金最安のデュアルSIMの組み合わせは?
誤解も多い:格安SIMのサービス品質
格安SIMにすることで、心配なのはサービス品質です。
今一度、認識しておきたいのは、格安SIMで制限されるのは、通信エリアではなく、通信速度だという点です。
必要な速度については、ユーザーが何をするかで変わってきます。
心配な方は、あらかじめ、みんなのネット回線速度(みんそく) の格安SIMの通信速度ランキング などの比較サイトで調べておくとよいでしょう。