暗号資産の自動積立はやめたほうがよい理由 投資家に不利なレートが適用されます

投資・FX

値動きが激しく、短期間に利益をあげられるのではないか?と期待してしまう暗号資産(仮想通貨)。一方で、値動きが激しすぎて投資タイミングがわからないから、積立投資(ドルコスト平均法)で投資してはどうか?と考える人もいるでしょう。しかし、投信の積立と異なり、暗号資産の積立は、投資家にとってかなり不利な状況を強いられることになります。その理由を説明します。


以前は投機商品としかみなされていなかった暗号資産も、最近では大手金融事業者が取り扱うようになり、すっかり投資商品としての性格が定着してきました。しかし株式とも為替とも違う商品であり、買うタイミングがまったくわからないため、ドルコスト平均法でリスクを減らしつつ資産に組み入れたいと思い、積立投資を考えました。

Coinpostの記事によると、国内で暗号資産積立に対応している業者は3社です。

積立頻度
積立金額
月に一度の積立・毎日の積立
月1万円から100万円まで
毎日1回・毎週1回・毎月2回・毎月1回
月1円から100万円まで
毎日プラン・毎月プラン
月500円から5万円まで

暗号資産取引の相場観を得たくて、この中から積立最低金額が低いbitFlyerとGMOコインで仮想通貨イーサリウムの積立を毎日500円で初めてみました。

しかし、口座の資産状況をチェックしていると、やればやるほど損失が膨らんできたため、3日でやめました。

よくよく調べてみると、損失の理由は2つありました。

1.自動積立が基準にしている価格は基本的にレートが悪い

2.積立時の購入金額の決め方が不明確

詳しくみてみましょう。

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1.自動積立が基準にしている価格は基本的にレートが悪い

まず、暗号資産の取引の仕組みから理解しなければなりません。

一般ユーザーが暗号資産を購入しようと思った場合、仮想通貨取引業者では2通りの買い方が選べます。

販売所
取引所
売買の相手
仮想通貨取引業者
市場参加者
売買金額
購入は高く
売却は安い
購入は安く
売却は高い

販売所には”スプレッド”と呼ばれる手数料があるので、取引所で売買したほうがお得です。

販売所と取引所で、実際にスプレッドにどのくらいの差があるのでしょうか。
GMOコインを例にみてみましょう。

販売所
取引所
取引画面
売却価格
351,355円
356,365円
購入価格
361,673円
356,365円

取引所での価格に比べて 売る場合も買う場合も、5,000円程度、1.4%程度の損になります。

これがスプレッドと呼ばれる、販売所で購入する際の、ある種の手数料です。

これが取引業者によってはもっとひどくて、例えばbitFlyerになると、取引所の購入価格と販売所の購入価格はETHで実に 18,000円(=375,739-357,686)。取引所価格の5%にも達します。これでは最初から5%のハンデで資産を作りにいこうとすることになります。S&P500の長期のリターンが5%未満であることを考えると、ありえない投資です。

販売所
取引所
取引画面
売却価格
340,233円
357,686円
購入価格
375,739円
357,686円

利用者が積立を行おうとする場合、仮想通貨取引業者から購入することになるので、取引所価格が参照されます。

すでに購入段階で、1.4%〜5%の損失が確定していることになります。

2.積立時の購入金額の決め方が不明確

暗号資産積立の場合には、株式のように「前日の寄り付きで購入」などという明確なルールはあまりないようです。

bitFlyerのFAQには、積立について以下のように書かれています。

「積立時間は当社任意の時間」って、うがった見方をすれば、安いときに仕入れて、その日の高値でユーザーに売りつけて利益を得ることもできるということです。

実際に何時にいくらで購入されているのか3日間試してみました。

BitFlyer Lightningのチャートで価格を調べてみると、購入時間帯の取引所の価格との差は以下のようになっていました。

 
取引所高値
取引所安値
購入価格
差額(高値との比較)
取引所高値に対する%
2021/08/12  16:00
347,999
344,782
383,138
35,139
10%
2021/08/11 16:00
359,397
354,322
384,492
25,095
7%
2021/08/10  12:00
347,000
342,500
371,409
24,409
7%

暗号資産は一日で大きく変動するというのに、一日のうちの何時に購入されるかも不明確で、かつ購入時の価格が+7%〜+10%高値掴みさせられているというのは、投資としてはありえません。

毎日500円ずつ積み立てて3日目にして以上の事実がわかったので、即積立停止し、取引所での個別売買にしました。

純金積立もそうですが、販売価格に、取引業者の多額のマージンが乗せられているケースがあり、積立投資商品はむずかしいですね。購入時から損失が確定するような商品は買わないほうがよいのは当然です。

ノーロード・低コストの投資信託か、取引手数料が安い株式積立くらいしか、利益が得にくいのかもしれません。

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